鍼灸師として20年以上のキャリアを持つ溫嬪容氏(攝影:劉佳柔/新紀元)

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 病院を転々としても原因が分からず、薬の副作用で病気のマーケットになっていませんか?西洋医学では治らない病気が、中医学で治るというケースがあります。

 53歳の女性が強いめまいを訴え、顔面蒼白で立っていられず、友人に支えられて治療にやってきました。

 この患者は以前にもめまいの発作で鍼灸の治療を受けたことがあり、暫くの間、症状は治まっていました。しかし、今回は本人曰く「海難事故のテレビ報道を見て発作が出た」というのです。

 患者はずっと胃腸が弱く、感情が動揺しやすいタイプでした。漢方の理論から見れば、「肝脾不和」という体質です。

 この患者には、頭皮部の百会、角孫、通天、印堂、陽白などのツボで中枢神経を安定させ、足背部の肝経のツボである太衝を取って肝臓の気機を調節し、肝陽の興奮を抑え、更に曲池、内庭、内関、合谷などのツボを取って胃腸機能を安定させるように鍼治療を施しました。

 治療の後、めまいはほぼ無くなり、寝起きや歩行も自由にできるようになりました。

 発作を予防するために、次の方法を患者に勧めました。発作の前兆を感じたら、肘の「曲池」というツボを強く指で押し、発作が始まったら、すぐに舌の先を軽く噛み、同時に左手小指の爪根(そうこん)の両側を押します。発作がなくても、普段から曲池、内庭、太衝などのツボを時々押さえることを勧めました。また、菊花茶や大根おろしを混ぜたご飯なども発作の予防に一定の効果があります。

(翻訳編集・豊山)

 温嬪容医師:台湾の中医師。20年以上の医療経験があり、現在、台湾台中市西区で診療所を開設している。