読書のゴールがハッキリした時点で、読むべきページは大幅に減ります。ワンテーマで書かれた新書などは、全体の10分の1を読めば十分というケースも少なくありません。

ステップ3.速読

 続いて速読に移ります。つねに読書のゴールを意識しながら、最後までサッと読んでみましょう。このときには、定期的に以下の問いを自分に投げかけていくのが有効です。

・読書のゴールに沿った重要なポイントは見つかったか?
・議論の前提と結論はつかめているか?

 速読が上手い人であれば、実はこの時点で読書を終えることも可能です。しかし、慣れないうちは「本当にこれで理解できたのだろうか……?」という不安がつきまとうでしょう。

 その場合は、ややスピードは落ちますが、以下の方法を試してください。

・読書のゴールに沿った結論やテーマだと見えるものに、片っ端からペンでチェックマークをつけていく。
・それ以外にも、直感的に自分が重要だと思ったセクションや文章にも適当な目印をつけておく。

ひととおりチェックが終わったら、次のステップに進みます。

◆“再速読”スキルが上がれば新書なら10分で読了可能

ステップ4.再速読

 最後は再速読です。具体的には、以下のように行ってください。

・あらためて読書のゴールを意識する
・ステップ3でつけたチェックマークから、さらに重要そうなポイントを10〜20個ぐらいに絞り込む
・絞り込んだポイントをながめて、「読書のゴール」に対する答えを自分の言葉でまとめる

 このステップでもっとも大事なのは、事前に設定したゴールの答えを、自分の言葉でまとめるところ。目安としては、「友人に内容をちゃんと説明できる」レベルを目指すのがわかりやすいしょう。この作業は頭のなかでやってもOKですが、最初のうちは紙に書き出すのがおすすめです。

 飛ばし読みのスキルが上がれば、再速読のステップは無意識のうちにできるようになるはず。そこまでいくと、簡単な新書であれば1冊を10〜15分で読み終えることも可能でしょう。ぜひ試してみてください。

(参考)
Keith Rayne , et al.“So Much to Read, So Little Time How Do We Read, and Can Speed Reading Help?”(2016)
Pauline Cullen, et al.“The Official Cambridge Guide to IELTS”(2014)

<文/Yu Suzuki 写真/ぱくたそ>
 月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。11月11日、初の著書『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』(扶桑社)が発売。