LGBTはカミングアウトしていても、していなくても肩身が狭い!?

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 SPA!ではこれまで男女比率が極端な職場のマイノリティたちの実態を探ってきたが、業種にかかわらず少数派となっているのがLGBTの人々だ。そんな彼らの悩みを聞いた。まずは職場ではカミングアウトしていないというゲイの会社員男性から。

「一番苦痛なのは会社の飲み会ですね。だいたい2次会でキャバクラとか風俗に行く流れになるのですが、そのたびにごまかしていたら『付き合いが悪い』という噂が広まって、自然と飲み会に誘われなくなりました……」

 職場での空気にまで気を使わなくてはならず、二重苦と言っていいだろう。さらに肉体的な問題も。

「健康診断も嫌でしょうがないイベントですね。自分は女性ホルモンを飲んでいて乳輪が大きいので、それを見られたくない。同僚の体を見ると興奮してしまうこともありますね。毎回健康診断の日は仕事を休んで後日、自腹で検査しにいっています」

 セクシュアルマイノリティは金銭的な負担も大きいのかもしれない。続いてはレズビアンのバーテンダー女性。

「お客さんたちと好みのタイプなんかの話が出るときには隠さずにレズだと言ってます。常連さんも慣れているので、特にいじられることもないんですけど、たまに面倒なのは男性客が『同じ側』扱いしてくること。女性が好きっていうところは一致してますけど、私はあくまで女ですから(苦笑)。そういう安易なくくられ方をされるとムッとします」

 最後はバイセクシュアルのデザイナー女性。

「女のコに対して『かわいいね〜♪』とか言うと彼氏にすごく警戒されるんです。確かに女性も範囲内だけど、なんでもかんでも性的な目で見てるわけじゃないですから。その点は“普通の人”も同じだと思うんですけど、バイセクシュアルってだけでそういうふうに思われるのはつらいですね」

 ダイバーシティを謳う日本だが、セクシュアルマイノリティにはまだまだ生きづらい社会なのだ。

取材・文/加藤カジカ 古澤誠一郎 林 泰人(本誌)
― 業種別[職場マイノリティ]はつらいよ ―