2017年1−2月の中国自動車市場における韓国車の販売状況が芳しくない。自動車産業ポータルMARKLINESによれば、17年1月の韓国車の乗用車販売シェアは前年同月比11.14%減、また2月は同1.72%減となった。中国メディアの捜狐は3日、韓国車の3月における売れ筋車種の販売台数にも減少傾向が見られたと伝えつつ、中国自動車市場における韓国車の販売減少は「THAAD(サード)問題」によるものなのか、それとも中国車のクオリティ向上によるものなのかを考察している。(イメージ写真提供:123RF)

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 2017年1-2月の中国自動車市場における韓国車の販売状況が芳しくない。自動車産業ポータルMARKLINESによれば、17年1月の韓国車の乗用車販売シェアは前年同月比11.14%減、また2月は同1.72%減となった。中国メディアの捜狐は3日、韓国車の3月における売れ筋車種の販売台数にも減少傾向が見られたと伝えつつ、中国自動車市場における韓国車の販売減少は「THAAD(サード)問題」によるものなのか、それとも中国車のクオリティ向上によるものなのかを考察している。

 記事は、世界最大の自動車市場である中国において、韓国車の販売が苦戦していることを指摘、3月は小型SUV車のツーソンやix25、また小型乗用車のエラントラは依然として売れていると紹介する一方、「これは優待セールスによるものであり、決してドイツ車や日系車のような強力な商品力によるものではない」と説明した。

 続けて、THAAD問題も韓国車の販売減に一定の影響を与えているととしたが、販売減の本質的な理由は中国車のデザインやコストパフォーマンスの向上にあると主張。例えば广汽傳祺のGS8、吉利汽車の博瑞、栄威(ROEWE)のi6等のデザインは「非常に洗練されている」と指摘、コストパフォーマンスの点でも韓国車はもはや中国車のライバルではないと論じた。

 さらに、自動車の基幹部品であるエンジンやトランスミッションの技術においても、韓国車はずっとドイツ車や日系車の後を追いかける存在であり、技術面でセールスポイントは少ないと指摘。韓国車は日系車やドイツ車、米国車の価格引き下げと、中国車のクオリティ向上という「上下からの圧力」を受けており、生存空間がどんどん圧縮されている状況だと説明した。

 中国では「中国車に乗っていたのではメンツが立たない」と考える消費者は今なお大勢いるが、それでも中国車がクオリティを向上させ、販売を伸ばしているのも事実だ。自動車産業で中国メーカーが日本やドイツに容易に追いつけるとは考えにくいものの、中国市場では勢いを増しており、韓国車はその勢いに販売シェアを奪われつつあるようだ。(変種担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)