有村架純

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 3日にスタートしたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』(有村架純主演)だが、初回視聴率は19.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、2012年後期『純と愛』(夏菜主演)の19.8%以来、9作ぶりに20%の大台を割る失態を演じてしまった。「楽勝で大台超え」を予想していたはずの同局にとっては、想定外の大誤算となったようだ。

 ヒロインは、すでに多くのドラマ、映画で主役を張ってきた有村とあって、その注目度は前作『べっぴんさん』(芳根京子主演)とは比較にならないほど高かっただけに、なにゆえこのような数字に終わってしまったのか気になるところだが……。

「ひとえに、視聴者の“朝ドラ疲れ”といえそうです。社会現象を巻き起こした13年前期『あまちゃん』以降、固定視聴者が増えた朝ドラですが、ドラマの内容はどうあれ、“視聴習慣”で数字を取ってきた感がある。ところが、『べっぴんさん』が不評で、離脱する視聴者が増えてしまったのでしょう。『ひよっこ』は、完全にそのあおりを受けてしまったといえそうです」(テレビ誌関係者)

 実際、朝ドラの平均視聴率は『あまちゃん』以降、15年前期『まれ』(土屋太鳳主演)以外の7作が20%の大台を超えている。『べっぴんさん』は、ヒロイン・芳根のネームバリューの低さが懸念されたが、その前の『とと姉ちゃん』(高畑充希主演)、『あさが来た』(波瑠主演)の2作が好評だったため、そのまま惰性で朝ドラを見続けた視聴者が多かったのだろう。しかし、終盤になって完全に失速し、低視聴率を連発。ラスト4週の週平均視聴率は20%を割り、最終回も19.8%で大台に乗らなかった。朝ドラ最終回の視聴率が20%を超えなかったのは、史上ワースト視聴率に終わった、09年後期『ウエルかめ』(倉科カナ主演)以来、14作ぶりという不名誉な記録も作ってしまった。

 だが、『ひよっこ』には、それほど悲観するような要素はないようだ。

「『べっぴんさん』は、もともとカネ持ちのお嬢様が商売を始めたところ、大急百貨店社長の強力なプッシュを得て、苦労することなく大成功を収めるというストーリーで、視聴者の共感があまり得られなかったようです。主人公・坂東さくらのキャラクターも、『自分の言い分を押し通す傲慢な女』とのイメージで、これまた共感は得られにくく、ヒロイン・芳根の存在感も薄かった。その点、『ひよっこ』の主人公・谷田部みね子(有村)は茨城の貧しい農家の娘で、出稼ぎに行った父を探すために、集団就職で上京する苦労話。今後“泣けるシーン”が何度もありそうで、まさに『朝ドラらしい朝ドラ』になりそうです。ドラマの評判を耳にすれば、一度は離脱した朝ドラファンも戻ってきて、視聴率も上がっていくだろうと見ています」(同)

 初回で20%割れといえば、12年前期『梅ちゃん先生』(堀北真希主演)も、初回18.5%のスタートながら、その後巻き返して、平均20.7%まで持っていった作品もある。『ひよっこ』も、そうなることを期待したいところだが……。
(文=田中七男)