資生堂は5日、高い抗酸化作用を持つコエンザイムQ10に体内から放出される加齢臭の原因物質ノネナールを抑える効果があることを世界で初めて発見したと発表した。

 コエンザイムQ10を4週間摂取したところ、肌の内側から放出されるノネナールの濃度が2〜3割減少し、加齢臭が顕著に抑制された。実証実験は、コエンザイムQ10を毎日100mg(コエンザイムQ10が豊富に含まれる食材:イワシ20匹分に相当)を摂取するグループと摂取しないグループに分けて加齢臭の濃度を測定する方法で行われた。コエンザイムQ10には酸化型と還元型の2種類が存在するが、今回の研究で、酸化型・還元型のどちらも加齢臭の抑制に顕著な効果があることがわかった。

 コエンザイムQ10とは、ヒトの細胞にあるミトコンドリアがエネルギーを作る際に欠かせない成分で、加齢とともに減少することが知られている。一方、同社は1999年に加齢臭の原因がノネナールであること発見。ノネナールは、年を重ねると増える皮脂成分(パルミトオレイン酸)が酸化することによってできる。

 従来の加齢臭対策は、加齢臭を感じにくくする香りを調合した洗浄料や制汗剤を使うなど外側からの対策が中心だった。今回の発見で、洗うだけでは防ぎきれないノネナールの発生をコエンザイムQ10の摂取で体の内側から抑えられることわかった。

 加齢臭の強さは個人差が大きく、入浴や衣服の洗濯などの生活習慣によっても変化する。また、20〜30代でも偏った食生活などにより加齢臭が生じることから、今回の発見が幅広い世代のニオイの対策に役立つことが期待される。