埼玉県川口市の喜楽湯。今も井戸水を薪で湧かしている老舗の銭湯だが、番台を守るのは若いスタッフである

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20〜30代経営者が続々誕生
銭湯業界に復活の兆し

 このところ、銭湯がずいぶん変わってきた。そう感じる方はいらっしゃるだろうか。大きなブームにこそなっていないが、銭湯の人気がじわじわと復活している。

 例えば、東京・台東区にある「日の出湯」。ここは、シェアオフィス付きの銭湯である。お湯につかってサッパリしたら、同じビル内のオフィスで仕事ができるという便利さ。オフィスだけでなく、シェアハウスが隣接する銭湯もある。神奈川県横浜市の「清水湯」だ。

 東京・北区の「殿上湯」は、広々としたマッサージスペースを新設して好評。銭湯は夕方から深夜の営業が大半だが、なんと、昼の12時から翌朝10時まで、22時間営業をしているところもある。東京都昭島市の「富士見湯」だ。様々なイベントを打ち出して、新しいお客を集めているのが、京都の「梅湯」。

 また、飲食面もかなり充実している。東京・大田区蒲田の「福の湯」では、ロビーで焼きたてのピザが食べられ、人気を呼んでいる。食堂や居酒屋を併設するのは、スーパー銭湯では珍しくないが、街場の銭湯では、まださほど多くはない。

 これらの銭湯に共通するのは、20代から30代の若い世代が運営にあたっている点だ。こういった新しい銭湯の話題も手伝って、このところ、銭湯がじわじわと注目を集めている。その火付け役になったのが、「東京銭湯 - TOKYO SENTO - 」というWEBメディアである。

 東京銭湯は、若者目線で銭湯の情報や楽しみ方、イベントを発信している。各地のがんばっている銭湯を紹介する記事を皮切りに、モデルやアイドルが銭湯で撮影をする「ゆはかわいい」というコーナーや、銭湯が大好きな人物をクローズアップする「Humans of 入浴」。面白いところでは、不動産屋とタイアップして「風呂なし物件ツアー」も開催している。最近は、銭湯好きのホリエモンを招いて対談も行うなど、かなりアグレッシブな活動を展開中。東京と銘打っているが、取り上げる銭湯は全国エリアである。

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