5日、央広網によると、中国北京市にある世界遺産「明の十三陵」で崇禎帝の陵墓から燭台が盗まれていたことが明らかになった。写真は明の十三陵。

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2017年4月5日、央広網によると、中国北京市にある世界遺産「明の十三陵」で崇禎帝の陵墓から燭台が盗まれていたことが明らかになった。事件発生から半年以上、管理事務所がこれを公にしなかったことが問題視されている。

事件が明るみに出たきっかけは、文化財愛好家の「崇禎帝の陵墓『思陵』から燭台がなくなった。盗まれたとみられる」との指摘だった。この件について以前取材に応じた関係者の1人は「燭台は修繕のために持ち出された」と説明していたが、十三陵特区事務所の王穎(ワン・イン)副主任は燭台が盗まれたことを認め、警察には半年以上前に通報済みであることなどを説明。関係者を含め、思陵の手入れを行う担当者を入れ替えたことも明らかにした。

事件を公表しなかった理由については「捜査への影響を恐れた」。文化財保護ボランティアからは隠蔽(いんぺい)を疑う声も上がっているが、王副主任は現時点で詳細を明かすことを控えたい考えを示し、「当局の調査と内部調査が終わったら結果を報告する」と述べた。

同事務所の関係者は昨年8月に開かれたフォーラムで「文化財の安全が危機にさらされていることを踏まえ、十三陵では陵墓に対する保護設備を増設した。無死角の監視システムを取り入れ、人の目でも24時間の見守りを行っている」と説明、「基本的には何か起こればすぐに気付けるレベルだ」と語っていた。(翻訳・編集/野谷)