羽生結弦選手(2014年4月撮影)

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【スポメディア・ウォッチ】

フリーで4本の4回転ジャンプを決め、2017年のフィギュアスケート世界選手権で逆転優勝を果たした羽生結弦が、さらなる高みを意識し始めている。大会後、「5回転までいけるらしい」との言葉を残したのだ。

4月5日放送「白熱ライブ ビビット」では、フィギュアにおける5回転ジャンプの可能性を特集。運動力学の専門家も「可能だと思う」とした上で、成功のための条件を示した。

羽生「シーズンオフにいろいろなジャンプを試したい」

羽生が世界選手権フリーで、4ループ、4サルコウ、4サルコウ+3トウループのコンビネーション、4トウループの4つすべてを完璧に着地した。注目はGOE(出来栄え点)で、それぞれ2.43点、2.71点、2.43点、2.43点と高い数字がついた。

総合2位だった宇野昌磨は、羽生の4ループより1ランク高難度の4フリップを習得しており、今大会でも成功させたが、GOEは順に4ループで1.43点、4フリップで1.14点、4トウループで-0.23点、4トウループ+2トウループのコンビネーションで2.14点となっており、羽生の完成度の高さが際立つ。

「ビビット」によると、羽生は大会後4月4日の会見で「シーズンオフにいろいろなジャンプを試してみたい。『4回転アクセル』はやりたい。けど、平昌五輪のシーズンが始まるのでバランスを取りながら練習したい」との考えを示している。さらには「科学的に、人は5回転までいけるらしい」と述べた。

フィギュア元監督「滞空時間が0.9秒あれば5回転可能」

フィギュア元日本代表監督で運動力学が専門の吉岡伸彦・千葉大学教授は、5回転ジャンプの条件について「滞空時間が0.9秒あれば何とかなる。1秒あれば十分。バスケットボールや走り幅跳びのトップ選手の滞空時間は1秒弱あるので、フィギュアでも不可能ではない」と話す。羽生の滞空時間は現在0.8秒ほどだが「助走のスピードをあげ、助走のエネルギーを高さに上手く変換できれば、5回転跳べると思う」という。その上で、「平昌五輪までには分からないが、その後くらいには5回転ジャンプを跳ぶ選手が現れるだろう」との考えを示した。