目の“しょぼしょぼ”改善に!色野菜など3つの疲れ目対策

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私達の脳に入る情報の90%は、目からの視覚情報と言われています。さらに、IT化が進んだことで、仕事中にパソコンやスマートフォンと向き合う時間が増え、目にかかる負担は増す一方。そこで今回は、疲れ目に悩むビジネスパーソンにオススメのアイケア法をご紹介します。

ビジネスパーソンを悩ます「VDT症候群」とは

VDTとはVisual Display Terminalの略で、パソコンやスマートフォンのディスプレイなどの情報表示機器の総称です。これを使用する作業(VDT作業)の増加に伴い、目の疲れや肩こり、イライラ、不眠などの健康障害(VDT症候群)を訴える人が急増しています。
 
厚生労働省の調査によると、VDT作業を行う人の7割が疲労を自覚しており、内9割が目の疲れや痛みを訴えています。
 
「疲れ目」と「眼精疲労」、この2つの言葉は同じような意味合いのイメージがありますが、この両者の状態は大きく異なります。
目がショボショボする、ピントが合わない、充血するといった症状を「疲れ目」といいます。疲れ目の多くは1日〜2日十分な睡眠が取れれば改善しますが、疲れが蓄積されると、休息をとってもなかなか回復せず、治療が必要な眼精疲労へと進行します。
 
眼精疲労を放っておくと、全身の倦怠感や不眠など、目以外の不調にもつながるので注意が必要です。「疲れ目」のうちに、早めにケアすることが大切です。
 
厚生労働省では、『VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン』を策定するなどして、健康障害への対策を呼び掛けています。

VDT症候群対策に3つのケア

そうは言っても、労働環境や作業時間はなかなか変えられないもの。
そこで、眼精疲労を予防するためのセルフケアを行うことが大切。簡単にできる3つのセルフケア方法をご紹介します。

マッサージで血行促進

疲れ目は目のピントを合わせる筋肉である毛様体筋が疲労することが主な原因です。アスリートがトレーニング後にストレッチをして筋肉をほぐすように、目の疲れを感じたら目の周辺のツボを押して筋肉をリラックスさせましょう。蒸しタオルなどで温めてから行うとさらに効果的です。

疲労に効く食べ物で活性酸素退治

疲労の原因の多くは活性酸素による細胞の酸化によるものです。日頃から細胞の酸化を防ぐ効果のある「抗酸化物質」を含む食品を意識的に摂ることが大切です。

疲れ目にオススメの栄養素

疲れ目予防に取り入れたい栄養素は、カロテノイドです。カロテノイドは、主に植物に存在する赤色、橙色、黄色の色素のこと。植物が紫外線によるダメージから身を守るためにある抗酸化物質です。トマトに含まれるリコピン、ニンジンに含まれる、ベータカロテン、赤ピーマンに含まれるカプサンチンが有名です。
VDT作業をする方は、積極的に色の濃い野菜を食べましょう。

眼精疲労にオススメの栄養素

しつこい眼精疲労対策におススメなのは、アスタキサンチン、クロセチン、ルテインなどのカロテノイドです。

アスタキサンチン・・・ヘマトコッカスと呼ばれる赤色の藻をオキアミなどが食べ、さらにそれらを餌とするエビ、カニ、サケなどの色素となります。クロセチン・・・クチナシの実やサフランに含まれる黄色の色素です。ルテイン・・・ほうれん草やケール、ブロッコリーなど、濃い緑色の野菜に含まれる橙色の色素です。サプリメントにはマリーゴールドから抽出したルテインが使われます。

これらのカロテノイドは強い抗酸化力を持ち、VDTが発するブルーライトや、紫外線のダメージが原因と考えられるさまざまな目のトラブル、黄斑変性症、白内障、緑内障などの眼病に対しても有効性が期待されています。
通常の食品からは摂りにくいので、サプリメントを利用するといいでしょう。

アイウェアで紫外線対策

マラソンランナーが試合中にサングラスをしている姿をみかけることがありますよね。私たちの身体は紫外線を浴びるだけで疲労することが分かっていますが、実は目に入る紫外線も疲労の大きな原因になります。マラソンランナーがサングラスをしているのは、まぶしさを防ぐとともに、紫外線による疲れを防ぐためでもあるのです。
 
通勤時や外出時はサングラスをする、デスクが窓際にある場合はUVカットのレンズが入ったメガネを装着して紫外線疲れを予防しましょう。

眼精疲労は脳の疲れとリンクする

ものを見る仕組みは脳と密接に関係しています。ピントを調節する毛様体筋は自律神経の状態に影響を受けるため、仕事に対する緊張感など、ストレス下にある時は毛様体筋が緊張し、ピントを合わせづらくなります。つまり、眼精疲労は自律神経をつかさどる脳の疲れでもあるのです。
 
そのため、目の疲れがとれたらぐっすり眠れたという方、またその逆で、熟睡できたら眼精疲労も緩和した、という声が多く聞かれます。
毎日当たり前のようにパソコンやスマートフォンを使っていますが、目の酷使は自律神経の乱れにもつながりかねません。
 
肩こりや腰痛などと違い、毎日使っている目の疲れは、自分では自覚しにくいケースもあります。疲れ目、眼精疲労を防ぐ3つのセルフケアで目の疲れを先取りで解消し、すっきりした毎日を目指しましょう。

photo:Getty Images