4日、韓国メディアによると、韓国の海洋水産部が14年4月に沈没した旅客船セウォル号の船体の泥を除去する作業中に発見した携帯電話について、不純物を取り除くことすらせず保管していた事実が明らかとなった。写真はセウォル号惨事の真相究明を求める韓国市民。

写真拡大

2017年4月4日、韓国・SBSによると、韓国の海洋水産部が14年4月に沈没した旅客船セウォル号の船体の泥を除去する作業中に発見した携帯電話について、不純物を取り除くことすらせずチャック袋に入れて保管していた事実が明らかとなった。携帯電話はセウォル号の沈没原因を究明する重要な手掛かりとなり得るため、その対応に批判の声が上がっている。

2日午後、セウォル号の船体引き揚げ後初めて携帯電話が発見された。携帯電話はセウォル号の沈没状況に関する映像や犠牲者らのメッセージが記録されている可能性のある重要な遺留品だが、海洋水産部はほかの遺留品とともに保存用チャック袋に入れ、1日以上も倉庫に保管していたという。

約3年も海底に沈んでいたデジタル機器は、空気に触れた瞬間から腐食する速度が上がり、時間が経つほどデータを復元できる可能性が低下する。そのため、携帯電話や監視カメラの映像を復元するためには回収後すぐに塩分の除去をしなければならないが、海洋水産部は何の措置も取らずに放置していたという。

これについて、セウォル号特別調査委員会のキム・ソンフン元調査官は「3年前にも携帯電話の処理に関して不十分な点が指摘されていた。また同じ状況が発生し残念だ」と批判した。

海洋水産部の遺留品管理に関するマニュアルには「発見日などを記録した上で保管する」との内容があるのみで、携帯電話などのデジタル機器に関する内容はないという。携帯電話の管理に対し指摘の声が相次ぐと、海洋水産部はすぐに塩分除去作業を開始し、「今後回収されるデジタル機器は注意して保管する」と明らかにした。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「しっかりして。わざと証拠を隠滅しようとしているの?」「悪意が感じられる」「これだから海洋水産部を信じられない」「3年が過ぎても政府の態度は変わらないんだね」「海洋水産部はなくすか給料を時給で払うかにして!」など、海洋水産部に対する厳しいコメントが多く寄せられた。

そのほか、「これ以上、セウォル号遺族らを泣かせないで」「遺留品の一つ一つが遺族にとって本当に大切なものなのに。なぜ遺族らが寒い中で作業を見守るのか分かった」などと犠牲者の遺族を気遣う声や、「セウォル号の引き揚げ場所にろうそくを持って集まろう」「真実を明らかにするため、朴前大統領を弾劾に追い込んだ時のように国民が一つになるべき」とデモを呼び掛ける声もみられた。(翻訳・編集/堂本)