柯文哲台北市長(右から2人目)

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(台北 5日 中央社)日本統治時代に建設され、廃駅後は別の場所に移転されていた台湾鉄道(台鉄)新北投駅(台北市)駅舎の移築工事が完了し、柯文哲台北市長は3日、住所表示プレートの除幕式に出席した。移築工事を巡っては、建材の一部に新たな素材が使用されているなどとの批判が上がっているが、柯市長は、完成した駅舎を「感動した。細かく丁寧に作業されている」と高く評価し、批判に対して反論した。

1916(大正5)年に開業した同駅は、1988年に台北メトロ(MRT)淡水線の建設に伴い廃駅となった。中部・彰化県の台湾民俗村に移されていたが、2013年に台北市に無償で提供されることが決定し、昨年、元あった場所から50メートルほど離れた公園内で移築工事が着工。今年4月1日、現駅舎が公開された。

移築する場所を巡っては、一部の民間団体が駅舎を元あった場所に戻すべきだと主張し、市と意見が衝突していた。駅舎が元あった場所は、現在大通りとなっている。これらの団体は、駅舎の開幕イベント当日にも姿を現し、移転に際して新たな素材が使われたことについても、完成した駅舎がまるで「モデルハウス」のようだと批判していた。

これらの意見について、柯市長は、2度の解体と運送を経て建材が元の70%になったことに触れ、「新しい木材を使わなければ、駅舎は小さくなってしまう」と説明。移築した場所に関しては、駅舎を元あった場所に戻すべく努力したが、交通面の問題が解決できず、断念するに至ったと述べた。

(梁佩綺、劉建邦/編集:楊千慧)