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Appleが1990年に発表した「Macintosh Classic」をレゴブロック・Raspberry Pi・電子ペーパーの3つを駆使して現代によみがえらせた猛者が登場しています。

LEGO Macintosh Classic with e‑paper display

https://jann.is/lego-macintosh-classic/

LEGO Macintosh Classic | Flickr

https://www.flickr.com/photos/_-_/sets/72157680032969801/with/33583084842/

ドイツ・ベルリン在住のプログラマーであるヤニスさんは、息子とレゴブロックを使って遊んでいる際、突然自分が初めて触ったコンピューターである「Macintosh Classic」を作りたいと思ったそうです。

そこで、まず最初にレゴブロック版Macintosh Classicのディスプレイとするために、PCパーツ販売のEmbedded Systems Development2.7インチの電子ペーパーディスプレイを購入します。そして、届いた電子ペーパーディスプレイと家にあったレゴブロックでプロトタイプの作成に取りかかりました。その試作品というのが以下のカラフルな箱。



ヤニスさんは「Macintosh Classicは全身グレーでなければいけない!」と思ったそうで、このカラフルなプロトタイプをより良いものにするための代替案を考え始めます。そして発見したのが、「LEGO Digital Designer」と呼ばれる無料のレゴブロック組み立てシミュレーションソフトでした。



このLEGO Digital Designerを使ってヤニスさんはレゴブロック版Macintosh Classicの設計を始めます。

LEGO Digital Designer - YouTube

本当はグレーのレゴブロックを使って制作したかったそうですが、LEGO Digital Designer経由でレゴブロックパーツを発注するにはかなりの時間がかかることがわかり、ヤニスさんは泣く泣く白色のレゴブロックで組み立てを開始します。



しかし、2.7インチの電子ペーパーディスプレイが小さすぎるため、ディスプレイにぴったりフィットするサイズのレゴブロックが存在しないという問題が生じます。そこで、ディスプレイを埋め込む部分のレゴブロックをカットして……



電子ペーパーを埋め込むことにします。



ディスプレイとなる電子ペーパーはRaspberry Pi Zeroと接続します。通常だとディスプレイはリボンケーブルを使ってRaspberry Piと接続するのですが、Raspberry Pi Zeroと2.7インチ電子ペーパーディスプレイの組合わせの場合、これでは動作しなかったそうです。

ヤニスさんは、「VCC/GNDとSPIピンだけを接続する必要があると推測していますが、確実なことはわかりません」と記述しており、詳細は不明なものの試行錯誤の末にRaspberry Piと電子ペーパーディスプレイを接続させることに成功。



Raspberry Pi Zeroは電子ペーパーディスプレイとつなぐだけでなく、Wi-Fi USBドングルも接続しています。なお、ヤニスさんがRaspberry Pi ZeroとWi-Fi USBドングルを接続するのに苦戦していた直後になって、Wi-Fiオンボード版の「Raspberry Pi Zero W」が発売されたので、同じような装置を組み立てたい場合はそちらを使用することを推奨しています。

さらに、DockerResin.ioを駆使してレゴブロック版Macintosh Classicのディスプレイ上に気温などの情報を表示できるようにしたら完成です。



背面



アップで見るとディスプレイが電子ペーパーであることがわかります。なお、ディスプレイの左下にあるAppleのロゴはレゴブロックで再現したものではなくステッカーだそうです。



今回の製作にかかった費用は、レゴブロックが約30ドル(約3300円)、電子ペーパーディスプレイが約35ドル(約3900円)、Raspberry Pi Zero Wが約14ドル(約1600円)、電源が約15ドル(約1700円)、Appleのステッカー約8ドル(約900円)、レゴブロック加工用の3000 Variable Speed Rotary Toolが約50ドル(約5600円)、ケーブルが約6ドル(約700円)で、合計すると158ドル(約1万7000円)です。