なでしこジャパンは4月9日のキリンチャレンジ杯のコスタリカ戦で国内初陣を迎える

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 高倉麻子監督率いる日本女子代表(なでしこジャパン)が4月9日に熊本で行うキリンチャレンジ杯のコスタリカ女子代表戦で国内初陣を迎える。

 高倉監督は昨年4月になでしこジャパンの監督に就任。14年にU-17W杯で日本を世界一に導いた手腕などを買われて、なでしこジャパン初の女性監督になった。しかし初陣となった6月のアメリカ遠征、アメリカとの2連戦を1分1敗で終えると、7月のスウェーデン戦も0-3で完敗。今年3月のアルガルベ杯の初戦のスペイン戦まで、4戦未勝利という船出になっていた。

 ただ指揮官の目線は未来を向いている。アルガルベ杯の戦いも2勝2敗の6位で終えた『高倉なでしこ』だが、目の前の結果に捕らわれていない。「今は2019年(W杯)、20年(東京五輪)に向けたチーム作りをしていく中で、新しい選手がどれだけできるかが見たい」。アルガルベ杯ではFW横山久美が4得点と台頭を現し、20歳MF長谷川唯も第2戦のアイスランド戦で2ゴールを挙げる活躍で初勝利に導くなど、アピールしたことを好材料としている。

 9日のコスタリカ戦でも楽しみな新戦力が試されることになる。「未知数な部分もあるが思い切って呼んだ。新しい風を吹かせてほしい」と、MF隅田凛(日テレ)、FW大矢歩、FW上野真実(ともに愛媛L)の3選手を初招集(DF石井咲希(バニーズ京都SC)は体調不良で参加辞退)。中でも上野は注目の一人で、昨年12月にパプアニューギニアで開催されたU-20女子W杯において、5得点を挙げて得点王を獲得。高倉監督も「今までにいないようなタイプで面白い存在」と大きな期待をかけている。

 未来を見据えた強化を進める高倉監督だが、コスタリカ戦は特別な思いを持って臨む。9日のキリンチャレンジ杯は“熊本地震復興支援マッチ がんばるばい熊本”の副題が付けられているように、昨年4月に発生した熊本地震後では初の国際試合を開催することになる。指揮官も「震災後初の国際試合、就任後初の国内での試合を熊本で行えることが嬉しい。選手たちの勇気あるプレーを見てもらいたい」と気合十分に話した。 

 昨年はリオデジャネイロ五輪予選敗退という近年なかった屈辱を味わったなでしこジャパン。再び世界の頂点に立つために――。「素晴らしい成績を収めた選手たちと、若手を融合して、新しい強いなでしこジャパンを作っていきたい」と話す高倉監督率いるなでしこジャパンの挑戦は始まったばかりだ。

 『高倉なでしこ』の国内初陣となるコスタリカ女子代表とのキリンチャレンジ杯は、熊本県民総合運動公園陸上競技場で9日19時にキックオフ。なでしこジャパンの進化の過程を見届けよう。



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