米連邦準備制度理事会(FRB)を舞台に繰り広げられた巨額の不正送金事件で、北朝鮮の関与を疑わせる記録が発見された。

この事件は今年2月、バングラデシュ中央銀行が連邦準備制度理事会に開設した口座から、何者かが1億100ドルものを資金をフィリピンの銀行口座に不正に送金したというものだ。

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙などによれば、カリブ海のシント・マールテン島で開催されたセキュリティ・アナリスト・サミットで、ロシアの世界的なセキュリティ企業、カスペルスキー社が、この事件に北朝鮮の関与したことを疑わせる記録を示したと明らかにした。

同社によると、バングラデシュ中央銀行の口座をハッキングしたと思われるハッカー集団「ラザルス」は、ハッキングに利用したヨーロッパのサーバーに、北朝鮮国営のプロバイダーのIPアドレスを持つコンピュータとデータのやり取りをした記録を残していた。

記録が残っていた理由は、コンピュータのログファイルの削除を忘れるというラザルスのハッカーの単純ミスによるものだ。

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カスペルスキー社は、ラザルスがバングラデシュのみならず、エクアドル、フィリピン、ベトナム、ガボン、インド、インドネシア、イラクなど18カ国の金融機関にサイバー攻撃をしかけ、ますます過激な行動に出ていると報告した。