松山ケンイチの可愛さ、三浦翔平の壊れっぷりに助演男優賞【冬ドラマ】

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【スナイパー小林の勝手にドラマ大賞 2017冬 助演男優賞編】

 なにかと話題作が多かった2017年冬ドラマがあっという間に終了。主演賞に引き続き、私の独断でドラマを総評していこう。受賞者には特になんの賞品もありませんが、イチドラマ解説者からラブコールを受けたということで、記憶に留めていただければと……それでは、バラエティーが豊富すぎて人選に多いに迷った助演男優賞を。

●助演男優賞:松山ケンイチ/「A LIFE〜愛しき人〜」(TBS)

 ドラマの舞台は壇上記念病院。シアトルから帰国した天才外科医・沖田一光(木村拓哉)を中心に、元恋人で幼なじみの妻でもある深冬の病気、院内の派閥抗争に陰謀……さまざまな人間模様がうごめいていく。そして一時は組織図が崩れてしまったように見えた院内も、難度の高い深冬の手術を無事に終えて平穏を取り戻す。すべてを見届けた一光はまた一人、海外へ旅立ってゆく。

◆松ケンの可愛さを再発見

 助演男優賞に選んだ松山ケンイチは、壇上記念病院の外科医・井川颯太役。エリート医学部出身で実家は大病院という、恵まれた環境で育った青年だ。

 そんな彼がこのまま敷かれたレールを進んでいくと思っていたところに現れたのが、スター医師の一光だった。技術が自分よりはるか上をいく彼に対抗心を燃やす颯太。しかしいつの間にか、一光の医療に対する真摯な向き合い方に惹かれて、最終的には彼と同じように海外留学まで志すようになる。

 松ケンといえば、映画でもドラマでも主役級の俳優なのに、今回は助演とだいぶ贅沢なキャスティング。当初はキムタクに嫉妬するという小物っぷりを見せるも、だんだん外科医、そして男として成長していく姿に、だいぶ母性本能をくすぐられた。普段、バラエティ番組で見せる天然キャラと合間って、松ケンの可愛さが私の中で倍増。

 片思い中のクールビューティーな看護師・柴田由紀(木村文乃)との軽妙な掛け合いも良かった。印象に残ったのは第4話、海でのシーン。颯太にとっては思いがけないデートだったのに、由紀から突然身の上話を切り出されて戸惑ってしまう。

「(中略)医学部に行くお金がないから仕方なく奨学金を借りて看護学校へ行くしか……」
「(神妙そうに)……柴田さん」
「お腹が空いた!」
「あっ、ハイ、ああって(靴に)砂が入っちゃったよ! ああ(高い洋服なのに砂浜に)座っちゃったよ! まあいいか、あ、何食べる?」
「(笑って)肉!」

 この二人、「踊る大捜査線(1997年・フジテレビ)」の真下(ユースケサンタマリア)と雪乃さん(水野美紀)のようにくっついてくれたらいいのに。

 井川颯太でスピンオフを期待しつつ、栄えある一票を。

●助演男優賞:三浦翔平/『奪い愛、冬』(テレビ朝日)

 池内光(倉科カナ)と奥川康太(三浦翔平)は婚約中。そこへ3年前に突然、光を捨てて他の女性と結婚した森山信(大谷亮平)が現れた。やがて気持ちが再燃する光と信。しかし、信の妻の蘭(水野美紀)と康太が二人の裏切りを許すはずもなく、嫉妬に狂っていく。

 その後、さまざまな逆境を乗り越えて二人だけの日々を送る光と信。しかしそれも束の間、信が不治の病に襲われ命を落としてしまう。信の死後、彼とのあいだにきできた子どもをひとりで懸命に育てる光。このまま心穏やかに過ごせるかと思った矢先、信の子どもを身ごもったという蘭が現れて……。

◆ぶっ壊れていく三浦翔平がむしろ爽快に

 倉科カナと大谷亮平以外の出演者の大半が狂っているという、ドロドロ劇のラブストーリー。深夜放送にもかかわらず、人気は回を追うごとに上昇していた。

 なかでも話題だったのが、蘭役の水野美紀の演技。蘭の奇行ぶりはサスペンスとかホラーという表現が陳腐に思えるほどで、もうギャグの域だった。