31日、華字メディア・日本新華僑報網は、ある日本人大学生の中国人留学生に対する印象の変化についてつづった文章を掲載した。資料写真。

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2017年3月31日、華字メディア・日本新華僑報網は、ある日本人大学生の中国人留学生に対する印象の変化についてつづった文章を掲載した。

日本の大学に通う学生・高野さんは、中国からの留学生が大勢通っていたものの、以前はほとんど交流することがなく、校内でも避けて通っていたほどだったという。日本人の同級生から「中国の留学生はどこにいても大声を出すからうるさい。怒りっぽいし、怒った時の表情が怖い。集団でまとまろうという意識がない」という話を聞いていた。しかしその後、留学生への印象が一変することになる。いったい何が、彼女の見方を変えたのか。

文章によると、大学2年の時、日本人の学生と外国人留学生がグループに分かれて日本企業について研究・討論する授業があったのだが、高野さんは中国人留学生の多いグループに入った。当時、高野さんは「留学生が足手まといになる」と不満を感じ、教授にグループを変えてほしいと訴えたが断られたという。

高野さんは当初、透明人間のようにグループ内で存在感を消すように努め、自分の意見も口にしなかった。しかし、グループ内で会議を行うと、人数の多い留学生たちができるだけ日本語を使おうとしていることに気付いた。また、それぞれのテーマについて、高野さんのところまでやってきて意見を聞いてきた。こうした留学生の姿勢に心を動かされた高野さんは、徐々にグループの輪に加わるようになっていったそうだ。

企業を訪問する前には、留学生たちは十分な準備とあいさつの練習を繰り返していた。留学生と一緒に電車に乗った時も、以前、同級生に聞いたほどうるさく騒ぐことはなかったという。

高野さんの心の中で、中国人留学生への印象が決定的に変わったのは“食堂事件”だった。その日、食堂でランチを食べながらディスカッションしようと約束していたため、みんなで早めに来て席取りをした。しかし、昼食を買って席に戻ると、日本人の男子学生のグループに置いていたかばんを移動され、席を取られていた。当時はちょうど昼休みで、ほかに空いている席はなかった。高野さんは心の中で「留学生が怒って手を出すんじゃないか」と心配したが、一人が男子学生に対して礼儀正しく事情を説明して席を代わってほしいと求めた。しかし、男子学生らは無視してゲームに興じていた。すると、背の高い留学生が歩み寄り、男子学生らのゲームを片付けて「移動してください」のジェスチャーを見せた。すると、男子学生らはしぶしぶその場を離れていったという。

その後、高野さんは中国人留学生にはたくさんの長所があることに気付いたという。たとえば、とても親切であること。放課後の活動には必ず誘ってくれたほか、体調が悪い時にはツイッターやフェイスブックにたくさんのお見舞いの言葉が届いた。豪快でさっぱりしていることにも驚いた。みんなで食事をすることがよくあったが、高野さんがお金を取り出すと、いつも「いいから」と言われ、おごってもらった。高野さんがみんなにごちそうしようとしても、いつの間にか誰かが払っていた。留学生からは「私たちの中で唯一の“大和なでしこ”にそんなことさせられない」と冗談交じりに言われたそうだ。

高野さんは同メディアの取材に対して、「大学2年生の時のあの授業に心から感謝しています。中国人留学生や日本で生活する中国人のイメージを変えてくれたので。今後は、中国に留学して、日中交流事業に携わりたいと思っています」と語っているという。(翻訳・編集/北田)