「結婚資金」という言葉があるように、結婚するにはお金がかかるイメージがあります。ざっと考えただけでも婚約指輪や結婚指輪、さらには結婚式、披露宴、新婚旅行など。結婚するだけなら極端な話、役所で婚姻届けを出せば成立するわけですが、このように割り切って何もしない女性はおそらく少数派。すべてをゴージャスに! という人もそれほどいないと思いますが、それでも皆それぞれ「私が結婚するならこのくらいはやりたい」というさまざまなビジョンがあるはずです。

婚約指輪はナシ!結婚指輪は10万円台で満足

「メディケア生命保険株式会社」では全国の20歳から39歳で結婚願望のある独身女性1000名に「イマドキ女子の結婚観・仕事観に関する調査2017」を実施。そこで結婚にかかるさまざまな出費について、「いくらくらいかけたいか(かけてほしいか)」という予算について調査しています。

まず一昔前はプロポーズの際に不可欠とされた「婚約指輪」。しかし今回の調査では、20代30代の女性全体で一番多かった予算は「0円」(24.9%)でした。つまり「必要ナシ」ということです。そして次に多いのは「1〜10万円」(23.4%)で、次は「10〜20万未満」(20.5%)と続きます。結果0円含め20万円未満でいいという人が、全体68.8%に。婚約指輪に予算をかけたいという女性はあまりいないようです。

イマドキの女性は月給1か月分以下の予算で十分なのです。

一方「結婚指輪」になると、予算0円という人は全体で10.1%。やはり婚約指輪と比べると「いらない」という人は減りました。とはいえ一番多かった意見の予算は「10〜20万未満」(31.0%)。0円含め20万円未満でいいという人は、59.6%と半数以上です。一昔前はよく「結婚指輪は給料3か月分」と言われていましたが、現在の女性はそんなことまで求めていません。現在の一般男性の平均月収は33万円5100円(※)なので、これが3か月分と考えると、とんでもない金額となってしまいます。 ※厚生労働省「平成27年賃金構造基本統計調査結果」より

挙式と披露宴は「ナシ」か「ゴージャス」の二極化に!

 次に調査したのは、かなりお金がかかるイメージが強い「挙式・披露宴」。しかしこちらも一番多かった予算はなんと「0円」で全体の25.2%。30代に限定するともっと増えて31.4%となります。しかし次に多いのは、一気に「100万円〜200万円未満」(20.6%)になり、続いて「300万円以上」(14.4%)が多いという結果。全体で61.9%の人が100万円以上と答えているのです。

 つまり「挙式・披露宴」に関しては「やらない」か、「100万円以上かけてゴージャスにやるか」の二極化の傾向といえそうです。

指輪は安くでもいいけど、新婚旅行はケチっちゃだめ!

そして結婚式が終わったら、いよいよ最後は「新婚旅行」。こちらは「0円」の人が全体でさらに減り、9.9%のみ。指輪、挙式・披露宴と比べても一番重視していることが多いようです。

国内の近場に2泊3日程度では満足できない人が多いようです。

一番多かった予算は「50〜100万円未満」(30.3%)。これだけあれば2人換算しても、海外旅行が十分可能ではないでしょうか?逆に「1〜10万円未満」という近場へ旅行くらいの予算を考えている人は、たったの3.3%しかいませんでした。指輪も挙式も披露宴も地味(もしくはナシ)でいいけれど、旅行だけはゴージャスにお金をかける、これが今どきの結婚に対する一番多いビジョンなのです。

女性が最も予算をつぎ込みたいのは、挙式の後!

そう考えると男性とっては彼女にサプライズのプロポーズを考え、ここで思い切りゴージャスな指輪を購入するのは、まったく合理的ではないといえそうです。すべてに予算をつぎ込めるお金持ちならいいですが、そうではないなら一番お金をかけるべきなのは新婚旅行!「ごめん、指輪にお金使いすぎて新婚旅行にお金かけられない……」なんていうことになったら最悪です。

男性の皆様は、結婚の際にそこを間違えないようご注意くださいね。

[調査概要]
調査主体:ネットエイジア株式会社
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年3月1日〜3月6日
有効回答:全国の20歳〜39歳の結婚願望のある未婚の有職女性1000名