人類の文明発展に伴って生じる問題というものがある。その1つに「ゴミ問題」が挙げられるだろう。日本でも大量生産、大量消費の時代には大量に発生するゴミが社会問題となったが、近年はリサイクルに関する概念が浸透し、過去のような深刻な問題ではなくなりつつある。(イメージ写真提供:123RF)

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 人類の文明発展に伴って生じる問題というものがある。その1つに「ゴミ問題」が挙げられるだろう。日本でも大量生産、大量消費の時代には大量に発生するゴミが社会問題となったが、近年はリサイクルに関する概念が浸透し、過去のような深刻な問題ではなくなりつつある。

 日本では江戸時代の頃からゴミが回収され、再利用するリサイクル社会が構築されていたという。江戸の町では紙くずや金物くず、生ゴミから落ち葉まであらゆるゴミが拾い集められ、分別され、それぞれの専門業者がお金を払って引き取るというシステムがあったという。また、モノを大切に使う風紀が存在しており、モノを修理する専門の職人まで存在していたようだ。

 日本人にはこうした素晴らしいDNAが存在しているのだろう、中国メディアの捜狐は1日、日本のゴミ分別は「人類をいらいらさせる」ほど複雑で細かいと説明する記事を掲載した。

 記事は、日本は「ゴミ分別を極めた国」の1つだと説明し、日本の各地区にはゴミ分別の詳細な手引書と厳格な規則や規定が存在していると紹介。また、ゴミの分別をしない者には罰金を科す地域もあるとしながらも、多くの地域では住民が互いに監督し合うことによって「罰則などなくとも、ゴミ分別のルールが守られている」と論じた。
 
 また日本の保護者は子どもたちにゴミ分別に関する教育を施しているが、それは日本社会では「ゴミ分別ができないことは恥」とみなされるためだと指摘。つまり、日本人にとってゴミ分別は、社会という共同体の中で隣人と良好な関係を保つために絶対に疎かにしてはならない重要な環境保護活動となっているという見方を示した。

 中国の場合、日常生活のなかでゴミを分別する習慣はまったく存在しないと言っても過言ではない。乾電池から生ゴミ、ペットボトルまですべて同じゴミ袋にまとめて捨てる人も少なくない。分別用のゴミ袋というものも当然なく、ゴミ分別を監督する者も存在しない。記事は日本のゴミ分別の方法を「人類をいらいらさせる」と形容しているが、中国人にとっては当を得た表現なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)