写真はイメージです。

写真拡大

 8月〜9月にハンガリー・ブダペストで開催される世界柔道選手権代表選考階を兼ねた、全日本選抜体重別柔道選手権が1日・2日、福岡国際センターで開催された。昨年行われたリオ五輪のメダリストも男子5人、女子2人、計7人参加した。

 しかし、決勝まで進んだのが4名。優勝したのは2名とかなり厳しい結果となった。

■男子メダリストと結果

 60キロ級 高藤直寿(パーク24) 準優勝 決勝戦 永山竜樹(東海大学)に小外刈で一本負け

 81キロ級 永瀬貴規(旭化成) 優勝 決勝戦 渡邉勇人(了徳寺学園職)に優勢勝ち(GS、技あり・内股)

 90キロ級 ベイカー茉秋(日本中央競馬会) 1回戦敗退 1回戦 小林悠輔(旭化成)に棄権負け(GS)

 100キロ級 羽賀龍之介(旭化成) 準優勝 決勝戦 ウルフアロン(東海大学)に優勢負け(GS、指導2)

 100キロ超級 原沢久喜(日本中央競馬会) 準決勝敗退 準決勝戦 影浦心(東海大学)に優勢負け(技あり・内股返)

■女子メダリストと結果

 48キロ級 近藤亜美(三井住友海上) 優勝 決勝戦 渡名喜風南(帝京大学)に大外刈で一本勝ち

 78キロ超級 山部佳苗(ミキハウス) 準決勝敗退 準決勝戦 素根輝(南筑高校)に優勢負け(GS、技あり・体落)

●東京五輪世代若手の躍進が目立つ

 今大会は東京五輪が開催される2020年に22歳〜25歳になる、いわゆる「東京五輪世代」の躍進が目立った。

 60キロ級の永山竜樹は、決勝戦で小外刈で完勝。昨年末のグランドスラム東京に続いて勝利を収めた。2月のグランドスラム・パリでは2回戦敗退だったものの、ここまで安定した結果を残してきたことを評価され、高藤とともに世界選手権代表に選出された。

 100キロ級のウルフアロンは、やはり大学の先輩である羽賀に優勢勝ちを収め、悲願の初優勝。グランドスラム東京では準々決勝敗退だったが、グランプリ・デュッセルドルフでは2位、講道館杯で優勝した点を評価されて代表に選出された。

 この階級には、他にもグランドスラム・パリで優勝した飯田健太郎(国士舘大学)もおり、今後は三つ巴の代表争いとなる可能性もある。

 女子に目をやると、52キロ級の角田夏実(了徳寺学園職)や素根輝(南筑高校)、舟久保遥香(三井住友海上)といった若い力が台頭しつつある。この他にも今回は結果を残せなかったものの、阿部詩(夙川学院高校)など東京五輪代表を狙う若手が力をたくわえている。

 東京五輪世代が力をつけてくると、国内の代表争いもより活性化されることになる。結果を残した選手も残せなかった選手もしっかりと試合を振り返り、次回以降の国際大会などに活かしてもらいたい。

 一方で、女子63キロ級はリオ五輪代表の田代未来が欠場。津金恵と能智亜衣美(ともに筑波大学)が決勝進出したものの、グランドスラム東京や2月以降の国際大会で結果を残した選手がおらず、奮起を促す意味も込めて女子では史上初めて派遣を見送った。

 また、男子90キロ級もベイカーが出場しない場合には派遣を見送る可能性があることが示唆されている。

 女子63キロ級、男子90キロ級の各選手には、この結果をしっかり受け止めて奮起してもらいたい。