3日、参考消息網は、中国が米イエローストーン国立公園の3倍の面積を持つ広大なパンダ保護国立公園を造ろうと計画しているとの英メディアの報道を伝えた。写真は四川省のパンダ。

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2017年4月3日、参考消息網は、中国が米イエローストーン国立公園の3倍の面積を持つ広大なパンダ保護国立公園を造ろうと計画しているとの英メディアの報道を伝えた。

記事は、英紙ガーディアン電子版の3月31日付報道を引用。中国が計画しているパンダ保護公園は、六つの独立した山脈にある67のパンダ保護エリアをまとめて一つにしようというもの。これにより、従来甘粛省、陝西省、四川省と地域ごとに行われていた管理を一元化してより効果的にパンダの保護が行えるという。

また、パンダの他にも絶滅の危機に瀕している8000種類の動植物の保護に役立つと見込まれており、関係者からは生物の多様性、そして生態系全体の保護に役立つとの期待の声が出ている。

近年では人工繁殖や野生化、生息地の国立公園化などによりパンダの数は増加しており、2003年から13年の間に17%増加した。中国には現在野生のパンダが1864頭いるが、25年までに2000頭にまで増やす計画だ。

一方、パンダの保護には課題も少なくない。国際自然保護連合(IUCN)が今後80年でパンダの生息地が3分の1以上減少すると警告を発しているほか、中国で人工飼育しているパンダは約200頭と個体数を増やすことには成功しているものの、近親交配に対する懸念の声も出ている。

米スミソニアン学術協会の専門家は「中国がパンダの繁殖や野生化で大きく踏み出したことを喜ばしく思う。ただ、今はまだ新たな国立公園体系で効果が得られるかどうかを試す段階だ」と語っている。(翻訳・編集/川尻)