地球上の資源は有限であり、いつかはなくなってしまうという話を一度は聞いたことがあるはず。そのような状況がすぐさま起こるということはありませんが、もし人類が限られた資源の節約に失敗し、地球から水資源と食糧を使い果たしてしまうと一体何が起きるのか、ということを説明したムービーが公開されています。

What If Earth Ran Out Of Water And Food? - YouTube

地球上の水分、たとえば池や湖はときにその水位が下がったり、干上がってしまうことがありますが……



水分は消滅してしまったのではなく、蒸発して大気中に混ざってしまっただけ。蒸発した水分は、雨や雪となって地上に戻ってきます。



しかし、地球上の水分の約77%は塩水です。



人類の生存に必要な淡水のほとんどは、北極・南極で凍りついています。



幸いなことに、凍りついた淡水のうちいくらかは、川となって流出しており、降雨によっても補充されるようになっています。



しかし、人口が増加するにつれ、この水資源だけではまかないきれないほどの需要が生まれることが予想されます。



そのような事態に陥る前に、人類は異なる水資源を確保する必要があります。異なる水資源として挙げられるのは、地下にある「帯水層」です。



降雨によって補充される帯水層の水はわずかなのですが、最新の気候研究データによると、アフリカ・ユーラシア・アメリカ大陸では帯水層の水資源が大量に消費されており、枯渇しかけていることを示しています。くみ上げて使用した地下水の多くは蒸発して大気に上りますが、地下に戻らずに海洋にとどまります。これは何十億人もの人々からきれいな水が奪われることを意味しています。



さらに、この「減少する資源」は国境をまたいで広がっていることも多く、資源を守るために国家間戦争の口火を切る原因にもなってしまいます。



実際に、アフリカ・スーダンで起きているダルフール紛争は、アフリカ人の農民とアラビア人の牧羊民コミュニティ間の水資源の奪い合いが原因で勃発したもの。その後、何百万人もの命が失われる全面戦争へと発展しています。



同様にも水不足が続くイエメンでも、水資源をめぐる暴動が多発しています。どちらも豊富な水資源があれば起こることのなかった争いなのですが、この問題を解決できる「魔法の水」はどこにも存在しないのです。



世界の水資源の最大の消費者は、食糧の生産者でもある農民です。



もし世界的に水資源が不足して水の価格が上昇すると、それは食糧の価格上昇につながるということ。



そのような事態が世界各地で発生すれば、スーダンやイエメンと同様に、制限された資源をめぐる「水戦争」「食糧戦争」が多発するのは火を見るより明らか。



さらに、戦争により土地が破壊されれば……



農作物自体を失うことにもつながり、戦争によって得られるものは、一時的な資源のみです。



そんな食糧の危機に備えて、科学者たちは種子を保管する試みを行っています。



世界中に種子保管庫が作られていますが、「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」がグローバルな種子保管庫として最も有名です。



保管庫内の種子は農民のために保管されているのではなく、戦争などによって多用な農作物が失われないことを防ぐための遺伝資源として保管されています。これらは世界的な食糧難に陥った時に、直接的に食糧を供給できるわけではありませんが、生態系を支え、作物を育てる支援を行ってくれるわけです。



生態系の維持を考えずに限られた資源を消費していけば、行き着く先は恐竜と同じ「絶滅」かもしれませんが……



卓上にあるスナックを奪い合うような未来を望まなければ、人類は限られた資源の有効利用を促す話し合いが行えると、ムービーの作成者は主張しています。