会見に出席した小栗旬、柄本佑、
降旗康男監督、木村大作キャメラマンら

写真拡大

 「鉄道員(ぽっぽや)」「あ・うん」などの名作を手がけた降旗康男監督&木村大作キャメラマンが約9年ぶりにタッグを組んだ映画「追憶」の完成報告会見が4月4日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われた。2人をはじめ、主演の岡田准一、共演の小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆が出席した。

 降旗監督&木村キャメラマンという日本映画界のレジェンド2人に対し、岡田は「名監督、名キャメラマンとどう向き合っていけるのかを考え、悩んだ作品でした」と神妙な面持ち。そして「2人が紡いだ、人の心に染み込んでいく映画が完成しました。参加できた喜びを噛み締めています」としみじみと話した。

 また木村キャメラマンは、「降旗さんとは16本目で、なおかつ3回忌を過ぎました高倉健さんの映画を7本やっております」と説明。続けて「個人的な思いですが、健さんに対する追悼ができいない。この映画ではキャメラマンとして、健さんへの思いを込めて、映像に表現しようと思いました。降旗さんの了解は得ています」と振り返り、「(映画冒頭で)鷹が天にのぼるように飛んでいます。その鷹は、高倉健さんです。木村、降旗、これからを背負って立つ俳優たちを、天から見てほしいという気持ちで表現しました」と思いを込めた。

 さらに降旗監督も「岡田准一さんを、高倉健さんを継ぐ俳優になっていただければいいなと思いながら、仕事をしていました」と告白。岡田の「斜め後ろからの姿」に高倉健さんの面影を重ねたそうで、「背は健さんのほうが高いですが、1人の人間の姿として、同じような人生を背負って生きている、そういったものが斜め後ろ姿に共通していると思います」と明かした。これに木村キャメラマンも同調し、「健さんは基本的には受けてたつ俳優。周りにしゃべらせて、黙って、何かを感じさせるんです。僕が健さんで一番好きなのは後ろ姿。のぞいていると、人生すべてを感じます。そういったものを、岡田さんに感じています」と述べていた。

 称賛の言葉の数々に、岡田は「健さんは特別な存在。スペシャルな唯一無二の方で、僕が健さんになれるとは思ってもいないし、比べて頂くのもおこがましい」と恐縮しきり。それでも「健さんの背中を、後ろ姿を追いかけて精進していけたらと思います」と表情を引き締め、「人間を映してこられた健さんと、1ミリでも近いことができるように、年を重ねていけたらいいと願っています」と意欲を燃やしていた。「追憶」は、5月6日から公開。