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THE BAWDIES

定額制音楽配信サービス「うたパス」及び「KKBOX」にて行われている「Listen with」イベント。


アーティストと一緒にリアルタイムで同じ音楽を聴きながらチャットができる新感覚の音楽コミュニティ「Listen with」。このイベントに彼らほど最適な人物はいないだろう。ルーツミュージックをこよなく愛するロックンロールバンド・THE BAWDIESが掲げた選曲のテーマは“ニューアルバム『NEW』の秘密を紐解くプレイリスト”。


今回はROY(vo、b)とTAXMAN(g、vo)のふたりが参加し、2年ぶりとなる6枚目のアルバムに収録されたオリジナル楽曲と、制作の際に影響を受けた楽曲を交互に流しながら丁寧な解説付きで紹介する。


INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ




左から、TAXMAN、ROY

イベントは、アルバムの1曲目を飾る「THE EDGE」からスタート。ROYは「どんな状況に追い込まれたとしても、ロックンロールバンドとしての自分たちのスタイルを曲げることはしないし、流されることもない! その強い意志を1曲に込めた作品」とコメント。これに「出だしからそんなに喋んの?」と驚いていたTAXMANが、イギー&ザ・ストゥージズ「ロウパワー」を流し、「イギー・ポップはかなり聴いてた。原点回帰です」と続けた。



また、ROYとオリビアのデュエット曲「MAKE IT SNOW (“NEW” Version)」のあとにマーヴィン・ゲイ&タミー・テレル「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」を流すなど、それぞれの楽曲がどの曲のどんな部分に影響を受けたのか、よく伝わってくる構成となっており、画面には「アルバムが明日からまた違って聴けそう」というコメントが並んだ。



歌や楽器の音色、ビートの雰囲気に影響を受けた曲たちであることはもちろんのこと、「THE BAWDIESのストレートなルーツ」(ROY)というスモール・フェイセズのスティーブ・マリオットをはじめ、影響を受けた白人シンガーの歌声も聴かせるなど、『NEW』はもとより“THE BAWDIES”の根塊を形成する音楽的成分を存分に明かし、リスナーと共有。



最後は、「光が君を探しているよ! 明るい明日が待っているから大丈夫。それを僕が証明してあげるから!」(ROY)という力強いメッセージとともに、アルバムのラストナンバーで、THE BAWDIESからのエールソングである「NEW LIGHTS」を届けた。1時間半に及んだTHE BAWDIESのロックンロールパーティーは、自分が好きなミュージシャンの好きな音楽を知るだけでなく、実際に一緒に聴くことができる素晴らしい時間となっていた。



「出た! 長文!」


──「Listen with」の放送を終えた感想から聞かせてください。


TAXMAN 僕は初だったので、こんなに目まぐるしいのか、と思いましたね。


──TAXMANさんは「ふたりともチャットのスピードに追いつくのに必死で隣にいるのに会話ゼロ」とチャットしてたくらい、ずっと打ち込んでましたね。バラードがなく、3分以下の曲も多かったせいかもしれませんが、普段よりもチャットの展開が速かったですよ。


ROY 僕は2回目なんですけど、今TAXMANが言ったようなことを前回感じたんです。「もっといっぱい言いたいことあったのに」って。だから、あらかじめメモって仕込んでおいたんですけど、それでも間に合わなかった。お客さんと直接する会話は予想できないじゃないですか。みんなが何を言ってくるか。会話はどんどん弾んでいくので、それに気を取られていると僕の長文の出番がなくなったりして。でも、これは言いたいっていうことは、話の最中に関係なくドンって入れたりしていたので、「出た! 長文!」って言われたりしてましたけど。


TAXMAN チャットで長文ってあんまりないんじゃない?


ROY あははは。そもそも、挨拶から長文だったから。



チャット中は無言のふたり

──(笑)。すでに「Listen with」を経験してるROYさんからTAXMANさんに何かアドバイスはなかったんですか?


TAXMAN いや、何も。


ROY 出しぬきです(笑)。


TAXMAN 横を見たら、長文のメモを作ってるから、「あれ? もしや?」と思って。まあでも、長文の人もいて、僕はお客さんと一緒にその場その場の雰囲気を楽しみつつ、伝えたいことはちゃんと伝えられたかなと思っています。


ロックンロールへの愛情を全部詰め込んだ一枚


──その伝えたいことが今回の選曲のテーマになってましたよね。


ROY そうですね。そもそも『NEW』っていうアルバムは、僕らのロックンロールへの愛情を全部詰め込んだ一枚になっていて。影響を受けた音楽を一つひとつ紐解いていくっていう機会が実はなかなかないんですよね。


例えば、取材で話をさせてもらっても、実際にその音楽を聴かせるっていうところまではいかないので、こうやって一緒に曲を聴きながら解説まですることで、より自分たちの作品を深いところまで楽しんでもらえるようになるんじゃないかなと思って。


元々僕らは、ルーツミュージックをみんなに伝えたいっていうところからスタートしたバンドなので、こういう機会をいただけたことは、すごくうれしかったですね。


TAXMAN 例えば、ラジオで影響を受けた曲を流すことはできるけど、曲が流れている間は喋れないじゃないですか。でも、チャットだと「サビのここがいいんだよ」とか「ギターソロがカッコいいんだよ」とか、その場でダイレクトに伝えられるのがいいなと思いました。



──「知らない世界に触れられた」や「音楽の幅が広がります」というコメントも多かったです。


ROY 自分たちはルーツミュージックの中でもスタンダードなというか、誰でも聴いたことのあるような楽曲を選んだつもりでしたけど、初めて聴いたっていう若い人の声も多かったですね。初めて聴いた子たちの方が、古くさいではなく、新鮮なものとして捉えられると思うんですよ。僕らも高校の頃、ルーツミュージックに出会って、古くさいではなく「新鮮でカッコいいな」って感じて。そう感じる音楽との出会いやきっかけがたくさん生まれたのであれば、それもうれしいことですね。


僕らにとっても、聴く人にとっても、歩み寄れる場所


──TAXMANさんには随分カレーネタも届いてました。ROYさんも「急に歌い出したな、カレーライス!」とコメントしてましたし。


TAXMAN 僕、カレーが好きなんですよ。今、ツアー中なんですけど、その土地のカレーを食べてインスタにあげていて。そのせいだと思うんですけど、ライブで最前にいる子が自分の手の平に“TAXMAN”って書いてあるのを見せてくれるんですけど、この前は“カレーライス”って書いてる子がいて。「俺は、カレーライスではない」って思ったんですけど(笑)、今日も呼ばれたので、俺、カレーライスなのか? ってびっくりしました(笑)。


──(笑)。そんなやりとりも楽しかったですが、またやりたいと思いました?


ROY もっとやりたいですね。1時間半では足りなかったので、みんなが付き合ってくれるなら、2時間でも3時間でもやりたいですね。それこそ、メンバーそれぞれの掘り下げ方もあるし、本当に年代に関係なく、いろんな楽曲が揃っているので、宝島を地図付きで説明してもらえるような、素晴らしいイベントだと思います。


僕らの時代だとなかなか難しかったんですよ。聴きたくても聴けない、掘りたくても掘れないっていう時代だったので、そう考えると、うたパス・KKBOXは本当に探しやすいし、いろんな繋がりも見れるし、アーティストから話が聞けたり、会話もできる。一音楽ファンとしてうれしいサービスだなって思いますよね。



TAXMAN そうだね。今回、選曲を考えている時に「こういう曲まであるか!」って驚いたからね。それに興味をもっていても、何から聴いていいのかわからないっていう人もいるだろうし、探せないっていう人もいると思う。


そういうときに、エピソードや解説を聞きながらだと理解度も高まると思う。僕らにとっても、聴く人にとっても、歩み寄れる場所なのかなって思いますね。個人的には、僕は今日が初めてだったので。ようやく、こういう感じかって感覚を掴んだ時点で終わっちゃったんですね。だから、次はもうちょっと……。


ROY 長文溜めといたほうがいいよ。


──あはははは。そのアドバイス、今、言います?


TAXMAN 長文はROYに任せて、僕は短文でいきます。コメントしてくれた人にもっと突っ込めばよかったなって思っているので、もう1回、このふたりでやりたいですね。




プレイリスト


テーマ

「アルバム『NEW』の秘密を紐解くプレイリスト」


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ライブ情報


NEW BEAT TOUR 2017


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プロフィール


ザ・ボゥディーズ/ROY(vo、b)、TAXMAN(g、vo)、JIM(g、cho)、MARCY(ds、cho)。2004年1月1日に結成。2009年4月にアルバム『THIS IS MY STORY』でメジャーデビュー。


オフィシャルサイト



リリース情報


2017.02.08 ON SALE

ALBUM『NEW』

Getting Better Records/ビクターエンタテインメント