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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneが「マイナンバー」に対応するとどうなるの?』という質問に答えます。

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日本の総務省は、本人確認の手段としてマイナンバーを普及させるべく、スマートフォンにマイナンバーカードで本人確認できる利用者証明機能をダウンロードして使う実証実験を進めています。個人番号を知られかねないという不安からか、マイナンバーカードを携帯/提示したがらない人は多数存在しますが、スマートフォンで情報を安全に管理できれば普及につながるという読みがあるのでしょう。

iPhoneがこの利用者証明機能に対応すれば、本人確認に利用できます。2016年10月の法改正により、健康保険証など顔写真がない書類は単体では本人確認に使えなくなりましたが、これをiPhoneで済ませられるということです。銀行の口座開設やクレジットカードの契約など本人確認が必要な場面では、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートといった氏名/住所/生年月日が記載された公的書類が必須ですから、利用者証明機能を備えたiPhoneがあれば手続きはスムーズになります。

Androidでは実用化に向けた取り組みが進んでおり、すでにAQUOS EVER SH-02J(NTTドコモ)は読取りに対応、AQUOS U SHV37(au)も対応予定と発表されていますが、iPhoneについては対応の見通しが立っていませんでした。これは、アプリからSIMカードへのデータ書き込みが許されないiOSの仕様によるものです。

しかし、産経新聞などの報道によると、3月28日に開催された「個人番号カード・公的個人認証サービス等の利活用推進の在り方に関する懇談会」において、iPhoneなどiOSデバイスについても対応できる見通しが付いたとのことです。iOSのセキュア領域(Keychain)に利用者証明用秘密鍵と利用者証明用電子証明書を保管することで、SIMカードを使わず利用者証明機能にアクセスできるようになるそうです。2019年の実用化を目指すとしていますから、2020年の東京オリンピックではiPhoneをかざして会場入り、という使い方が実現されるかもしれません。

(海上忍)