キース・リチャーズ、故チャック・ベリーとの思い出を回想「彼は純粋にロックンロールの神髄」

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 故チャック・ベリーに多大な音楽的影響を受け、生前親交が深かったキース・リチャーズによる追悼インタビューがローリング・ストーン誌に掲載されている。

 キースは、ベリーの60歳を記念するスペシャル・ライブの映像を収めた1986年のドキュメンタリー映画『ヘイル!ヘイル!ロックンロール』のプロデューサーを務めたが、その際ベリーの自宅に数週間も滞在した。彼は当時のことを、「子どもの頃の夢がかなった」と話し、「チャック・ベリーの家で暮らしながら、彼とバンドを結成してたんだぜ!毎日が冒険だった。一度夜中に目が覚めた時、彼がドアの向こうで巨大なマシーンを使ってラグを洗剤で洗ってたんだ。午前3時に“やらなきゃならないんだ!”とか言いながらさ」と振り返っている。
 
 だが、二人の関係はいつも良好だったわけではないようで、キースはベリーに殴られた時のことも回想している。のちに“彼(ベリー)のグレイテスト・ヒット”と呼ぶようになる一件について彼は、「ニューヨークのどこかで彼のライブを観た後に彼の楽屋に行ったら、彼のギターがケースの中に置いてあったんだ。専門的な関心から見てみたくて弦をつま弾いてたら、ちょうど入ってきたチャックに左目を思いっきりぶん殴られた。でも俺が悪かったって痛感したよ。自分の楽屋に戻った時に誰かが俺のギターを勝手に触ってたら殴ったっていいよな?俺は捕まっちまっただけだ」と明かしている。

 2017年3月18日に90歳で亡くなったベリーについて、「チャックは俺ら皆のおじいちゃんなんだ。自分に影響を与えた存在としてチャックの名前を挙げないロック・ギタリストだって、影響を受けたアーティストがおそらくチャック・ベリーから影響を受けてるんだよ。彼は純粋にロックンロールの神髄なんだ」としのんだ。

 訃報を聞いた時、完全に予想外のショックではなかったものの、「バディ・ホリーが亡くなった時に感じた不思議な感覚を思い出した。学校にいて、クラスがざわつき始めたんだ。クラス全体が一斉に恐ろしさに息をのんだ。あの時と同じような、腹に一撃食らったような感覚だった。想像以上のダメージを受けたな」とキースは話し、最後に、「でもチャックはすごく頑張った(長生きした)よね。その点も俺は真似したいと思ってるんだ」と締めくくっている。