つえを突いて歩く高齢の男性、仏西部ナントで(2017年3月16日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】安楽死が合法化されているオランダで、病気でなくても人生は「完結した」と感じている高齢者が自殺ほう助で死ぬ権利を法的に認めるよう、安楽死法の適用対象を拡大する動きをめぐり、国内の医師らの団体が反対を表明した。

 オランダは2002年、隣国ベルギーと共に世界で初めて安楽死を合法化している。

 昨年10月、オランダ保健相と司法相が議会に書簡を送り、安楽死法が適用される人の対象について、病気でなくても「人生に意味を見いだせない」人をはじめ、「自立性の喪失を深く感じている」人や「孤立したまま、あるいは愛する人を亡くして孤独になった」人にまで拡大すべきだと提案した。

 これに対し、医師および研修医およそ5万9000人が所属するオランダ医師連盟(Dutch Doctors Federation)は3月29日に声明を発表し、安楽死法の範囲拡大を可能にする法案の制定は「入念に実施されてきた安楽死の制度を崩壊に導く」ものだと反論し、高齢者が感じる弱さや老いに対する負のイメージを増大させることになると指摘した。
【翻訳編集】AFPBB News