北朝鮮は先月22日、ミサイルの発射に失敗したと伝えられていたが、発射する前の運搬中か、ミサイルを立てる段階で爆発した模様だ。

米ジョンズ・ホプキンス大学の北朝鮮分析サイト「38ノース」は、先月28日に撮影された、東海岸の元山(ウォンサン)にある葛麻(カルマ)空港の衛星写真を分析した。その結果、ミサイル発射台に向かう2本目の滑走路において、110メートル大の爆発の跡が確認された。

これは先月19日に撮影された衛星写真にはなかったもので、22日のミサイル発射の失敗により生じた爆発の跡と思われる。38ノースはこれを、ミサイルを運搬する途中、または立ての段階で爆発したことを示すものと見ている。

38ノースはまた、今回確認された爆発の跡が、航空機や燃料トラックが爆発した場合にできる楕円形とは異なる形だとしている。また、過去2年間にこの空港を利用したのはMIG-19とMIG-21戦闘機だけで、いずれも爆発の跡が残っているのとは異なる滑走路を利用していることも指摘し、爆発の跡がミサイルのものであったと結論づけている。

一方で、今回事故を起こしたミサイルの種類については不明だとしている。事故が起きた22日から27日までに同地を撮影した民間向け衛星写真は存在していない。

葛麻(カルマ)空港は、一帯の観光開発の一環として、2015年9月に新ターミナルと3500メートルの滑走路を持つ空港として生まれ変わった。軍民共用の空港だが、民間航空機の運用実績はほとんどなく、実質的には軍専用の飛行場とミサイル発射場を兼ねた施設となっている。