『テラスハウス アロハステート』ハワイ編のエピソードシーズン3の3、19話A Long&Winding Road to Loveの巻。

魁が怪我をしてもどってきた日(16話)。
魁「怖い。怖くって、あがってきて、そう……泣いた。体もめっちゃ震えて」
病院へ行くために日本に帰国した魁は、ローレンと再会(18話)。
そのときも、こう語っていた。
魁「心因性のストレスが大きいのね。正直、寝れなくなったりとか。あそこの場所にもどれるかは、自分次第」
それは、そうだろう。
大きな波にのみ込まれて岩場に叩きつけられた。
暗くなった海の中で、死んだかもしれないのだ。

魁「ちょっとずつ海にもどっていこうかなと思っている」
それでも、また海へ向かう魁。
魁「精神的には(恐怖はある)。ね、だから他のところからちょっとずつもどる」
キリっと顔が変わる。


海。
サーフボードと魁。
波の中へ進んでいく。
トリンドル玲奈「いった!」
山里「思い出すだろうね、死にかけたわけだからね」
ボードに寝そべって波に慣れていく様子がていねいに映し出される。
YOU「あ、立った」
山ちゃん「最終回の空気感」
小さくガッツポーズする魁。
トリンドル玲奈「なんてかっこいいんだー」
YOU「克服の瞬間」

テラスハウス、基本、リッチなシェアハウスでおしゃれな若者の恋愛模様が渦巻くリアリティショーというイメージだが、魁のパートだけトーンが違う。
これ、少年スポーツマンガの主人公のノリ。
波にのまれ死にそうな恐怖を味わい、それに打ち勝とうとする少年!
『あしたのジョー』『モンキーターン』『スラムダンク』じゃないか。

魁の様子がいつもと違うことを大志は気づく。
大志「魁、だいじょうぶ?」
下で話す?
大志のいいところは、すぐに察して、人の話を聞いて共感できるところだ。
魁「ある人には、あれアクティングだろうとか言われて」
ここでアクティングというのは、見せ掛け、演技、といった意味だろう。
魁「(心配してくれて)聞かれたときはすごい困る。“こいつ大げさだな”とか思われてもすごいイヤだし。“大丈夫?”って心配される。すごいうれしいけどちょっと自分の中で違う部分もって」
魁が思ってることを、じっくりと話す。
山里「大志、答えだせるこれ?」
答えを出すわけじゃなくて、じっくり聞いてあげる大志。
完全に途中で飽きちゃう山ちゃんが「思いのほか長げぇな」とか、あれこれ茶々を入れる。
YOU「黙って聞きな」
終わったあとも、山里さん、みんなから総スカン。
トリンドルさんが、完全に怒っていて、
「それを口に出すのか出さないのかっていう判断は……できません? 普通?」
と真剣な口調で諭す。
山ちゃん、いっしゅん絶句して、「副音声だからさあ」とちょっと声を震わせる。
徳井さんは、ここは加わらないほうが安全だとばかりに下を向き、馬場さんも上空あらぬほうを向いている。
孤立無援。
YOUさんが
「いや でもさ 山里くんさあ それをさ 埋めていこうって考えると副音声のよさ なくなッぜ?」
とどめを刺した。

いっぽう「死ぬほどの恋とは何か?」と悩む大志。
「杏と仁希、ふたりの女性のどちらに行けばいいんだ?」と悩んでいる。
とはいっても、杏ちゃんは大志のことはタイプじゃないし、何とも思っていない。
仁希ちゃんも、おそらく何とも思っていない。
完全なひとり相撲である。死ぬほどの恋でひとり相撲って、キツイ。
前回、悩んでる大志に、魁はあくびしながら「やりたいようにやればいいじゃん」と返事。
悩みすぎーって思ってるのだろう。
このへん魁くんは天然の愛され弟キャラである。
仁希も「だって常に考えてるけど、考えてること話さない」と大志に言う。
その後、柱にもたれて体育座りして悩む大志。
「尾崎豊のジャケットでしか観たことない」(by山里)

その大志、ついに仁希をデートに誘う。
仁希は「え? っていうかさ、仁希とでかけんの? あれ?」と困惑の台詞。
大志は杏ちゃん狙いという状況設定ってことになってるので、言っておきました感のある口調である。
仁希は「まあとりあえずスルーしとくわ、そのへんの疑問は」

前回(18話)の「仁希×大志」デートと、「仁希×魁」デートの様子では、
相性的に「仁希×大志」はナシで、「仁希×魁」はアリの感じだった。
大志といるときの仁希は緊張していて、ちょっと距離を置いていた。
魁といるときの仁希は、気楽で、なんでもないことで笑っていた。
でも、魁は恋愛どころじゃなくて、「波、ひとすじ!」って感じだからな(とはいえ、編集の妙もあるから油断はできない)。
というわけで、波乱が起きそうな次回に期待である。(テキスト&イラスト:米光一成