渡辺謙「誰?-WHO AM I?」より

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 大物俳優の不義は、芸の肥やしで許されるのか否か。ハリウッド俳優の渡辺謙(57)が『週刊文春』(文藝春秋)の4月6日号にて36歳の一般女性とのゲス不倫を報じられて以来、後追い報道が相次いでいる。だが過去にバッシングされたベッキーらを引き合いに、報道の温度差が鮮明で巷で反発が起きている。

■闘病中の妻さしおいて不倫で”ゲス度”はトップクラス?

『ラストサムライ』や『硫黄島からの手紙』『インセプション』などに出演し、役者として世界的な評価を受ける渡辺。しかし『週刊文春』に、ニューヨークのセントラルパークで手つなぎデートをしている現場を激写された。不倫相手の女性とは3年近い関係だという。

 巷で同情を買っているのが、渡辺の妻である南果歩(53)だ。南は2016年3月に乳がんの手術を敢行。早期発見だったことも幸いし、術後すぐに仕事復帰した。しかし温存治療を選択し、放射線治療や薬物投与、食事療法を続けてきたことを自身のブログへ克明に書いていた。そこへ渡辺のゲス不倫発覚である。

「闘病中の妻をさしおいてのゲス不倫。冷静に考えれば、そのゲスっぷりは芸能界トップクラスでしょう」(報道関係者)

 SNSやネット掲示板でも、ファンが「自業自得」「イメージって一瞬で崩れ去るね」「ただのスケベ親父」と批判している。

 しかしメディアの反応はイマイチ。一部報道では渡辺と不倫する一般女性が南公認の“通い妻”状態だと取り沙汰され、『ワイドナショー』(フジテレビ系)では松本人志(53)が「謙さんにしたら『10人に言い寄られて9人断っとんねん。1人ぐらいええやろ!』って。そういうのってあるんじゃないかな」などと発言。各所の後追い報道を総合すると、論調は柔らかい。

 かつて5股報道でバッシングにさらされた乙武洋匡(40)は報道の温度差に我慢ならなかったのか、Twitterで「なるほど、これが世に言う“忖度”か。マスコミはその口で政治家や官僚の忖度を叩いてらっしゃるのですね」と皮肉を飛ばしている。

「昨年ベッキーさん(33)は、松本さんの言うようにLINE問題も発覚して叩きに叩かれ、マギーさん(24)は完全スルー。そして今回の渡辺さんは擁護。同じ不倫でもメディアの対応に温度差があり過ぎて、違和感を覚える人は少なくないはず。そうした論調に反発し、渡辺にネガティブなイメージを抱く人は今後もっと増えるでしょう。報道が緩くても、現在契約中のCMは軒並み“フッ飛ぶ”のでは」(前出・報道関係者)

 不倫発覚の余波が強まっている渡辺。世間の逆風を、自身の名演技で跳ね返すことができるのか。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する