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「みなとみらい線」の見切り発車

「みなとみらい線」の見切り発車
みなとみらい線のホームに行く為のエレベーターへ続く通路。横浜駅1階にて撮影。(撮影:山田志穂美)
【PJ 2005年07月19日】− 「みなとみらい線」と聞くと、皆さんはどんなイメージがあるだろう。おしゃれ、都会的など、良いイメージが先行するのではないだろうか。確かに、渋谷から、みなとみらいや中華街、元町といった、横浜の観光名所に直結する電車として、平成16年2月1日に開通したみなとみらい線は、横浜への観光客数を増加させた立て役者となっている。しかし、その華々しい実績の裏には、見切り発車したとしか言えない現状が隠されているのを、ご存知だろうか。

 みなとみらい線は、東急東横線と相互直通運転を行っているため、横浜駅以外は新設された駅だが、横浜駅には地下にホームを増設した。改札口は地下3階にある。その地下3階の正面改札に行くためのエレベーターは、11人乗りのエレベーター1台しかない。他の行き方は、階段かエスカレーターを使わなければならない。

 新しい鉄道を通すのに、こんなにバリアフリーに優しくないのは、いかがなものだろう。11人乗りのエレベーターの広さはどれくらいか観察してみた。観察したのは、7月18日(月)祭日の16時から16時半の30分間。ベビーカーで最高3台、もしくは、車椅子1台とベビーカー1台が乗ることができるといったところだ。しかし、エレベーターに乗りたい人は、お年寄りや子供連れ、スーツケースを持った人など他にもいる。果たして、11人乗りのエレベーター1台で、それをさばききれるのだろうか。

 考えてほしい。地下3階に改札口があるということは、利用者は、1階、地下1階、地下2階から乗ってくる。しかし1階のエレベーターの前を見てみると、長蛇の列になっていて、どう見ても、全員乗り切れないか、乗ることができたとしても、地下1階、地下2階から人が乗ることはできない。土日祝祭日は各階に警備員が配置され、人が何人待っていて、車椅子やベビーカーの利用者がいるかどうかの連絡を取り合っているようだが、正直11人乗りのエレベーターでは、いつになったら改札口に辿り着くのかといった具合である。

 さらにおろそかなのは、エレベーターの設置場所だ。1階、地下1階に関しては、エレベーター専用通路と書いてある入り口から、50メートル先にある。その通路の幅は、人が横に3人並べるくらい、ベビーカーならすれ違えるかもしれないが、車椅子だと厳しいところだ。お世辞にも平坦とは言えず、エレベーターは通路の突き当たりを曲がった所にある為、その通路は、エレベーターを利用する人しか通らない、死角になる。万が一この通路で、車椅子が転倒したり、ひったくりなどの犯罪が行われても、人を呼ぶことができないのだ。
 
 私は毎日階段を使って地下3階まで行くが、ベビーカーや車椅子の人はどんなに時間がかかっても、このエレベーターを利用しなければならない。ベビーカーに乗っている赤ちゃんがいるママ友達が4人いたら、一緒にエレベーターには乗れない。車椅子も2台は乗れない。JRからの乗り換えは地下1階を利用するのだが、1階でエレベーターの定員が一杯になってしまったら、地下1階からはほぼ乗れないと言っていいだろう。
 
 もちろん、こんな状態で完成した訳ではない。改良工事を今でも行っており、平成20年3月下旬に完成するそうだ。あと2年8カ月もこんな状態が続くのだろうか。仮設だとしても、大型エレベーターを数台設置することはできなかったのだろうか。【了】

 
 
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山田 志穂美【 神奈川県 】
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