終わっていない原作にどう区切りをつけるのか……?
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 羽海野チカの人気漫画を神木隆之介主演で実写映画化した『3月のライオン』の後編(4月22日公開)の予告編が公開となり、前編(上映中)から1年後の物語の一端が明らかになった。

 前編では、幼いころに両親と妹を亡くし、父の友人である棋士・幸田柾近(豊川悦司)の家に身を寄せることになった主人公・零(神木)の哀しい過去、17歳にして天才プロ棋士として勝ち続けることの孤独、重責、まさかの敗戦など目まぐるしい青春模様が展開。面倒見のいい川本あかり(倉科カナ)ら心優しい3姉妹と出会い人のぬくもりに触れたことで、孤独だった彼がようやく苦しみや絶望を露わにし、自分の殻を破っていくかのように見えた。

 前編で最も零を揺さぶることになった人物は、幼いころから彼に愛憎を抱く義姉の香子(有村架純)だったが、後編のキーパーソンは川本3姉妹の実父で、彼女たちを捨てた誠二郎(伊勢谷友介)。他の女性と子供を作って出ていった誠二郎が突然ふらりと川本家を訪れ「一緒に暮らさないか」と持ちかけたことから再び3姉妹は試練に見舞われる。一方、川本家の次女で中学生のひなた(清原果耶)は学校で壮絶ないじめにあっていた……。

 後編は、「僕、みんなを守りたくて……でも方法が分からなくて……」という零の悲痛なナレーションを背景に、あかり、ひなた、香子ら零の大切な人々の泣き顔が次々と映し出される涙、涙の予告編。いじめに苦しむひなたを「約束するよ、僕がついてる」と励まし、後藤正宗九段(伊藤英明)と不倫関係を続ける香子には「この男に勝ったら家に戻ってよ」と父との和解を約束させる。17歳の若さで他人の苦しみも背負う零の真摯な姿にはこみ上げるものがある。

 零は川本家、そして香子を守り、最大の宿敵・宗谷名人(加瀬亮)に打ち勝つことができるのか……? 原作は終わっていないだけに、どのようなラストを迎えるのか、映画らしい決着に期待したい。(編集部・石井百合子)

映画『3月のライオン 後編』は4月22日より全国公開