防錆鋼板や塗装そのものの向上で錆びにくくなった

昔はボディの手入れが悪いと、ボディにサビが出てきたりした。サビとはガンのようなもので、初期治療が大切。見つけてはとりあえずタッチペンを塗ったりして、対策をしたものだ。しかし最近のクルマがサビているのを見たことがない。なぜだろうか?

最初に言っておくと、ボディに鉄板を使っている以上、サビないということはない。サビにくくなっただけというのが正確なところである。その理由の一番大きいのは塗料の品質が向上したことで、下地から上塗りであるクリア(そもそも昔はメタリックしかクリアは塗っていなかった)まで、塗膜は硬くなり、よりガッチリと守るようになっている。

その塗料を塗る工程にも進化が見られる。生産工程ではボディ骨格ごと下塗りである防錆塗料のプールにドブ漬けする。こうなるとしっかりとボディに付くように思えるが、ボディはデコボコしているし、袋状になっているところもある。つまり、塗料がキチンとすみずみまで回りにくいのだ。それが最近では解析技術も高まり、よりうまく回るようになってきたことで、内部でのサビ発生を抑えられるようになってきた。

さらに細かいところでは、ボディパネル自体に使われる防錆鋼板自体の品質向上や、買ってからコーティングをかけるのが当たり前になってきたのもあるだろう。たとえば、今回紹介したポイントは10年前と比べても、比較にならないくらい進化していたりする。それゆえ、サビにくくなっているとも言える。

ただ、それでも雪道にまかれる融雪剤(塩と同じ)による下まわりのサビは今でも起こるし、某板金塗装専門店で聞いたのは、「軽量化のしすぎが原因だと思うが、あるメーカーの10年前ぐらいのモデルでサビが同じように出ている」という話。

空気と水分がある以上、サビからは逃れられないわけで、油断は禁物ということ。ぶつけたりして塗装が剥げたら、早めの手当を心がけよう。