柏レイソルのMF大谷秀和【写真:Getty Images】

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昨年はクラブW杯でも奮闘。鹿島ユース上がりの守護神

 移籍を繰り返す選手がいるいっぽうで、所属チームを変えず一つのクラブでプレーし続けている選手もおり、彼らに対してサポーターは特別な思いを寄せる。今回は、新卒加入から同一クラブでプレーし続け(今季のJ1クラブに限る)、2017シーズンで15シーズン目以上の在籍となった10選手を紹介する。

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曽ヶ端準(そがはた・ひとし/鹿島アントラーズ)

 1979年8月2日生まれ。黄金世代のGKは、鹿島アントラーズの下部組織を経て98年にトップチーム昇格を果たした。2002年から本格的にレギュラーとして稼働するようになると、以降は鹿島の守護神といえば曽ヶ端準と言われるようになった。

 安定したセービングはもちろん、窮地を救うビッグセーブも見せる。キックの精度も高く、鹿島の十八番であるカウンターが曽ヶ端から始まることも少なくない。昨年末のクラブW杯では世界を相手に奮闘。今年38歳を迎えるが、今季加入のクォン・スンテとレギュラーを争っている。

小野伸二とは高校の同級生。ACL優勝も知る浦和のサイドプレーヤー

平川忠亮(ひらかわ・ただあき/浦和レッズ)

 1979年5月1日生まれ。筑波大学を経て2002年に加入した浦和でも、1年目からリーグ戦22試合出場を果たした。その後も主力として働いたが、昨シーズンはリーグ戦での出場機会を得られなかった。それでも、まだまだ戦力として稼働できるだけの力は持っており、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督も信頼を置いているはず。

 ACLやJ1での優勝を知る男は、経験という面でも重要な選手だ。今シーズンもピッチに立てる時間は限られるかもしれない。しかし、平川忠亮が浦和になくてはならない存在であることに変わりはない。

双子の弟は引退も…18年目を迎えた広島の頭脳

森崎和幸(もりさき・かずゆき/サンフレッチェ広島)

 1981年5月9日生まれ。ユース時代の1999年にリーグ戦3試合出場を果たすと、翌年は24試合3得点を記録。若くして主力の座を掴んだ森崎和幸は今シーズン、18年目も愛するサンフレッチェ広島で迎える。昨シーズン限りで弟の浩司さんが現役を退き、互いに違う道を歩むこととなった。

 ボランチや最終ラインでレベルの高いパフォーマンスを見せるが、昨シーズンはベンチで過ごす時間も長かった。開幕ダッシュに失敗したチームの立て直しへ、森崎にできることはたくさんあるはずだ。

右サイドのスペシャリスト。J1復帰のセレッソ支える兄貴分

酒本憲幸(さけもと・のりゆき/セレッソ大阪)

 1984年9月8日生まれ。右SBのイメージが強いが、元々は攻撃的なポジションの選手である、右サイドのスペシャリスト。昨シーズンは出場機会に恵まれず、C大阪U-23でのプレーも経験した。

 今シーズンも引き続き、松田陸、田中裕介との激しいポジション争いが待ち受ける。ピッチに立つためには誰よりもアピールする必要がある。ユン・ジョンファン新監督の下、C大阪はJ1での躍進を目指しているが、酒本もチームに貢献したいところだ。

抜群の身体能力が武器。日本代表経験もあるCB

栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう/横浜F・マリノス)

 1983年9月18日生まれ。抜群の身体能力を武器に、向かってくる相手を食い止めるトリコロールのCB。中澤佑二とのコンビはまさに壁だ。日本代表経験もあり、実績も十分。しかし、近年はけがもあって出場機会が減っている。

 能力は今もトップクラスだけに、万全のコンディションを維持し、シーズンを通して戦いたい。クラブの代名詞は堅守であり、栗原勇蔵はそれを体現できる選手。今年で34歳となるが、まだ老け込むには早すぎる。

地元・山梨県出身。J1残留争うチームに経験もたらすMF

石原克哉(いしはら・かつや/所属:ヴァンフォーレ甲府)

 1978年10月2日生まれ。これまでヴァンフォーレ甲府の主力として活躍し、毎年10試合以上に出場してきた石原克哉だが、昨シーズンは8試合にとどまった。いずれも途中出場だった。

 チームは毎年、降格候補に上がるもののJ1に生き残っている。ピッチに立てなくともフォアザチームの姿勢を貫く石原の貢献度は見逃せないだろう。攻撃にアクセントをつけられる選手は甲府では貴重な存在。自身の価値をもう一度示したい。

SBながら高い得点力が魅力。仙台のチーム最古参選手

菅井直樹(すがい・なおき/ベガルタ仙台)

 1984年9月21日生まれ。攻撃的SBとして神出鬼没な動きで相手ゴールを襲う。2011年にはJ1リーグで7ゴールを挙げるなど、高い得点能力を見せつけた。近年は一列前でプレーすることも増え、その攻撃センスを余すところなく発揮している。

 一方で昨シーズンは16試合出場にとどまるなど不本意な1年を過ごしたが、今季は右ウイングバックとして攻撃に厚みをもたらしている。

ヘディングに自信。上位進出狙う神戸のCB

北本久仁衛(きたもと・くにえ/ヴィッセル神戸)

 1981年9月18日生まれ。身長181cmとディフェンダーとしては決して大柄ではないが、空中戦に強く、ヘディングには絶対の自信を持つ。チームには岩波拓也、伊野波雅彦、渡部博文がいることから、レギュラー奪取は難しいかもしれない。

 しかし、そこはベテラン。練習から集中を切らさず、周囲を鼓舞してくれるはずだ。神戸は今シーズン、優勝も視野に入れて戦うことになる。上り調子のチームを支え、ピッチ内外で大きな力となってもらいたい。

まさにいぶし銀。柏レイソルの頼りになるMF

大谷秀和(おおたに・ひでかず/柏レイソル)

 1984年11月6日。常に正しいプレーを選択し、チームを動かす柏レイソルのバンディエラ。J1通算300試合出場が目前に迫っているが、これまでのキャリアでどの監督からも重宝されてきた。指揮官にとって、大谷秀和ほど頼りになる選手は他にいないだろう。

 昨シーズンはけがもあり不完全燃焼に終わったが、彼がチームに欠かせない選手であることは間違いない。若く伸び盛りな選手が柏には多いが、彼らが輝くかどうかは大谷次第だ。

2016年JリーグMVP。今なお進化し続ける川崎の司令塔

中村憲剛(なかむら・けんご/川崎フロンターレ)

 1980年10月31日生まれ。日本屈指のゲームメイカーは、今シーズンも川崎フロンターレの攻撃を司る。昨シーズンはJ1制覇に近づきながら達成できなかった。しかし、リーグ最高の選手が誰だったかは明らかで、年間最優秀選手賞に輝いている。

 類まれなパスセンス、試合を細やかにコントロールする力、味方を活かす術。どれを取っても超一流。ホットラインを築いた大久保嘉人や、自身をさらなる高みに導いてくれた風間八宏前監督はチームを去ったが、そうした中で迎える2017年も、中村は変わらずハイレベルなプレーを見せている。

text by 編集部