3日、科技日報は中国で携帯電話の回収率が非常に低い理由について分析した。資料写真。

写真拡大

2017年4月3日、中国紙・科技日報は中国で携帯電話の回収率が非常に低い理由について分析した。

中国情報通信研究院が公表したデータによると、2016年の中国の携帯電話出荷数は5億6000万台に達し、この先数年間は毎年4〜5億台の携帯電話が新たに交換されていくという。しかし、現在のところ古くなった携帯電話の回収率はわずか2%ほどで、65.4%のユーザーが古い携帯電話を持て余している。

中国には今のところ廃棄携帯電話の回収に関する専門の法律や管理方法がなく、回収、情報削除、メンテナンス、部品の再利用などについて業界基準や規範がないため、混乱しているという。

2016年3月1日に実施された「廃棄電器電子製品処理目録」の中に携帯電話も含まれるようになったものの、関係する具体的な政策がまだ出ておらず、廃棄携帯電話回収の補助金がまだ実施されていないことが回収が進まない理由の1つのようだ。

さらに、携帯電話にはSNSの情報やモバイルバンキングなどの情報が含まれており、情報漏えいを心配するユーザーが古くなった携帯電話を返却したがらないことも大きな理由だとした。

また、中国循環経済科技成果転化センターの曲睿晶(チュー・ルイジン)副主任によると、回収率の低さはメーカーにも責任がある。かつてのモトローラーやノキアなどの携帯電話メーカーは拡大生産者責任制度をきちんと実施していたが、最近では中国メーカーの台頭で1人複数台携帯を持ち、頻繁に交換するようになったものの、メーカーが拡大生産者責任制度を実施していないため、大量の廃棄携帯電話が出るようになったという。

曲氏は、回収率を上げるために拡大生産者責任制度を実施し、回収ポイントや修理センターを定めて保証金制度を設立するべきだと主張。記事は、ほかにも政府による補助金制度の必要性や、海外のような個人情報保護も回収率を上げるために重要だと論じた。(翻訳・編集/山中)