ドル・円為替、4月4日の動きとポイントは

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リスク回避のドル売りが強まり円高になっている。(すべて日本時間)4月3日の22:40には1ドル111円45銭だったが、日付が変わって1:00には1ドル110円91銭までドルは下げた。さらに3:25には最安値の1ドル110円86銭をつけている。

 日本市場、ロンドン市場とドル円の為替相場は不安定であった。上がったり下がったりの波が大きい。どちらにせよドル買いのリスクを根底に感じながらのトレードになっていたようだ。3日23:00に二つの経済指標が発表された。一つは3月ISM製造業景況指数である。事前予想の57.2ポイントと誤差はなかったが、前回の57.7ポイントよりも下がっている。50ポイントが景気拡大と後退の分岐点といわれているので、アメリカ経済に大きな問題が生じているとは考えられない。しかし2017年に入ってからのアメリカ経済がやや低調であるという見解は真実味を帯びてきた。発表された指標はもう一つある。2月の建設支出だ。こちらは事前予想の+1.0%を下回って前月+0.8%である。

 二つの指標の結果に市場は敏感に反応した。1ドル111円45銭から1ドル110円92銭までドルが売られたのである。株価や長期債権利回りも同時に下がっていたのがドル売りに拍車をかけた。

 この日のダドリー・ニューヨーク連銀総裁のコメントでは、気になる利上げのペースアップに触れていない。話尽くした感じはある。4:00にはハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が今年の利上げは3回が妥当であるという見解を示している。市場への影響はほとんどない。

 ここまでのドルを支えてきたのはまぎれもなくアメリカ経済の好調だ。トランプ大統領が舵をとるアメリカの政策への不信感をフォローしてきたのである。もし仮にこれでアメリカ経済が落ち込むような事態になれば流れは一気にドル売りになるだろう。本日は21:30にアメリカの貿易収支、23:00に製造業新規受注の指標が発表される。市場は今、必死になってドル買いの材料を探している状態である。