病状について語ったマイケル・J・フォックス
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 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのマイケル・J・フォックス(55)が、自らのパーキンソン病に対して「笑いが止まらなくなる」と全米退職者協会(AARP)のインタビューで語った。

 1991年にパーキンソン病であると診断されたマイケルは、同インタビューで「真実はこうさ。ほぼ毎日、自分自身の病状に笑いが止まらないんだ」と最近の様子を打ち明ける。ある朝、妻トレイシー・ポランにコーヒーをいれてあげようとしたときの出来事について、「コーヒーをカップに注ぐのに、ちょっと苦労する。それから、両手でそのカップを運ぼうとする。それを見ている彼女は『運びましょうか、あなた?』って言うんだ。僕は『いや、運べる!』って。そうしてキッチンを横断する旅が始まるんだけど。はじまりも悪ければ、ただ悪化するだけ。熱いコーヒーが、僕の手や、床にバシャバシャとこぼれていく……」と振り返り始める。

 「トレイシーは静かに見守りながら、『あなた、どうして私に運ばせてくれないの?』って続けてくる。僕は『もうすぐだよ、ほら!』って答えるけど、もちろん僕がテーブルに着くころには、カップの中は空っぽになってしまっている。それでも『これが君のコーヒーだよ、どうぞ!』って」。マイケルは、こうしたやりとりに対し、「かわいそうなマイケルはコーヒーすら運べないなんて。悲しすぎる!」と思う人がいることを想像すると、おかしくてたまらないそう。

 続けざまに、「1998年に診断を公表した後で、パーキンソン病には考慮すべき点が2つあるということに気がついたんだ。それは、自らの病状と、その病状を人々がどう認識するのかということだ」と指摘するマイケル。自らが病状に対して思うことと、人々がマイケルの病状を知って膨らませる恐怖には、大きなずれがあり、マイケルはそれを笑えると語っていた。26年間にわたってパーキンソン病と闘ってきたマイケルは、先ごろ行われた第89回アカデミー賞授賞式で元気な姿を披露していたばかり。マイケルのポジティブな姿勢に多くの人々が勇気づけられているに違いない。(編集部・石神恵美子)