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●デジタルネイティブ世代「インターネットの歴史を今度は自分たちがつくる」
LINEは4月3日に入社式を開催。4月にJR新宿ミライナタワー(東京都新宿区)へ移転したばかりの本社で、24人の新入社員を迎えた。

○出澤剛社長「世界という大きな目線を持ってほしい」

新入社員たちは、LINEキャラクターといっしょにスマホで記念写真を撮り合うなど、リラックスした様子で祝福を受けた。パーティーのような雰囲気のなか、ジーンズ姿で登場した出澤剛代表取締役社長は、彼らに向けて次のように話した。

「我々は日本から出て、アジアに広がっていて、世界を目指している会社です。ですので、ぜひ世界という大きな目線を持ってほしい。日本のインターネットの歴史を振り返っても、自分たちのサービスでオーガニックに世界に使っていただいたサービスは非常に少なく、ほとんどありません。

LINEはこれまでそれをやってきて、今度はクラウドAIプラットフォーム『Clova(クローバ)』で、欧米の強い会社が攻めているところに攻めていこうというところです。我々の強みを分析していくとそういう領域でも勝てるチャンスが十分にあると思っています。

今LINEは調子がいいからといってそれで守ってしまうと、IT業界は非常に流れが速いので1年や2年で廃れていってしまう宿命にあると思います。常にあえて高い目標を目指して挑戦することが会社の持続的成長につながるのだと信じています。失敗してもかまいませんので、ぜひ高い目標をもってどんどんチャレンジをしていってほしい。われわれがそういう目線をもっている会社だということを胸に刻んでほしい。

それと逆のことを言うようですが、新入社員の方は入ったばかりなので、高い目標に挑戦できるようになるにはこれからトレーニングすることが必要。そういう意味では、仕事の量をきちんとこなし、ある程度の基礎体力をつくっていかなければならないと思います。アイデアやビジネスの世界ってかたちのないものなので、『俺のアイデアややり方がいけてる』とか思ってしまいがちなんですけど、特に効率性や正確性を出すためには量が必要。しばらくの間は、ある程度の量を積み重ねてそれを実践に転化していくという、少しだけ苦しい時間がある。それを喜んで受け入れ、あえてやっていってほしいと思います。

また、同期をぜひ大事にしてほしいと思います。私が新入社員になったのはちょうど20年前で、会社も変わって同期も半分以上転職している状況ですけど、いまだにその70人は年に1回くらい会って、なかでも仲のいい人は2、3カ月に1回会ってお互いの近況報告をしたり励まし合ったりしています。同期の同じ釜の飯の絆っていうのは非常に貴重で、この先みなさんの人生の中で親しい友達をつくるのはこれが最後のチャンスかもしれません。ぜひ同期で助け合って、よりレベルアップして、会社への貢献につなげてください」

これに応えて、新入社員代表の本間洋也さんが挨拶に立った。

「本日入社する私たちは、一般的には"デジタルネイティブ"や"ソーシャルネイティブ"と呼ばれる世代になります。

小学生の頃はおもしろフラッシュ投稿を見ていたら外が暗くなっていたり、タイピングゲームにはまったり、Windowsのアシスタントのいるかに助けられたり、中学生の頃はニコ生やYouTubeの動画にはまったり、前略プロフィールやミクシィなどのSNSにはまったり、高校生の頃はツイッターやフェイスブック、LINEを始めたり、大学生ではインスタグラムやスナップチャットを始めたり……。インターネットともに人生を歩んできたと言っても過言ではありません。

まだまだインターネットには可能性があると感じております。LINEが持つ力をもっと使えば、世の中をもっとよいものに、幸せにすることができる。これまで過ごしてきたインターネットの歴史を、今度は自分たちがつくり上げる側としてこれからこの会社で働いていきたい。そんな思いをもっています」

LINEは2011年6月のサービス開始以降、世界で利用されるコミュニケーションアプリへと成長してきた。さらにLINEを切り口として生活のすべてが完結する"スマートポータル"の実現を目指し、事業を拡大。積極的な人材採用を行っており、現在の従業員数は1,438人、商号変更を行った2013年4月時点の約500人から4年間で3倍の規模へと増加している。

●"CLOSING THE DISTANCE"な働く環境
4月に移転したLINE新オフィスは、同社がミッションとして掲げる「CLOSING THE DISTANCE」(世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮める)がコンセプト。従業員と従業員、従業員と仕事、従業員と家族の距離を縮めていくものとしてつくったという。

○自由な高さで仕事ができるデスク

執務室には、自分の体型に合わせた高さで仕事ができる昇降式デスクを導入。立ったまま仕事をすることもできる。

○ミーティングや集中作業に使えるラウンジや会議室が充実

各フロアには、簡単なミーティングができるコミュニケーションラウンジを設置。偶然顔を合わせた従業員同士が気軽にミーティングを行うことができる。自分の席以外で仕事をするための個室などワークラウンジも用意されている。

来客会議室には、LINEでスタンプを送信することで、照明や空調をコントロールできるシステムを導入。社内会議室では、導入されたタブレットから予約状況の確認をしたり直接予約を入れたりすることもできる。また、ビデオカンファレンスシステムも導入されており、海外オフィスとのミーティングも簡単に行える。

○仕事にもリフレッシュにも使えるカフェ

カフェではコーヒーなどのほか、昼食時にはサラダ、スープ、お弁当などを販売。スマホの決済サービス「LINE Pay」を使って買い物ができる。

最新のゲーム機器、ビリヤードやダーツなどを備えた「ゲームラウンジ」、雑誌や書籍が並ぶ「ブックギャラリー」、LINE FRIENDSのキャラクターグッズが手に入る「LINE FRIENDS STORE」も併設されている。

○動画も写真も撮れるスタジオ

各プロダクトの写真や社員の顔写真も撮影できるスチール用スタジオ、ライブ配信サービス「LINE LIVE」にも利用できるムービー用スタジオも新設。ムービーのオフライン編集や試写ができるスペースも併設している。

○事業所内保育園やマッサージルームなどで従業員をサポート

入社式と同日に入園式が行われたのは、新設された事業所内保育園「みどりの保育園」。0〜2歳の乳幼児を預けることができる。保育士と保護者は、LINEを使って子どもたちの様子や登園・持ち物等の連絡を行う予定とのこと。

コンシェルジュのように総務の役割を果たす「LINE CARE」や、「マッサージルーム」などでも従業員をサポートする。

いたるところにLINEキャラクターが見つけられるのも、たのしいオフィスだった。

(山口晴子)