19歳男性の脳にマンソン裂頭条虫が寄生(出典:http://metro.co.uk)

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長期にわたり激しい頭痛に苦しんでいる者は、やはりCTやMRIで専門医に診断してもらった方が良いのだろう。脳に異変がないとわかっても、非常に稀には寄生虫が侵入していることがあるという。このほどの話題は中国・湖南省から伝えられた。

どうにもおさまらない激しい頭痛に2年間も苦しみ、詳しく診てもらうために大病院の神経外科を訪ねたという湖南省長沙市のWen Xiaoliさん(19)。画像による検査の結果、Yang Zhiquan医師は彼に「脳に寄生虫が棲みついています。摘出手術が必要です」と告げた。

そして開頭手術が行われ、執刀医はWenさんを苦しめていた「マンソン裂頭条虫」という白い寄生虫をなんとか摘出。Wenさんは今、回復の途中にあるという。「寄生虫は体長11cm。手術は簡単なものではなく、しかも寄生虫は生きて患者の脳の中を動いていたため、命の危険にもさらされていました」とYang医師は説明している。

非常に稀だが、感染により寄生虫の幼虫が体に侵入してゆっくりと移動し、脳に棲みついて脳細胞をエサに長年生き続けることがある。寄生虫から出るヒトの脳にとって有害な毒素や排泄物が孤虫症の深刻な問題となり、脳細胞が損なわれ、神経がダメージを負えばてんかん、麻痺、記憶や言語の障害などが起こることも。世界からは死亡例も伝えられている。

医師のそうした説明にWenさんの頭をよぎったのは、食用カエルの皮を剥ぐ際に誤って手を切り、感染症を起こしたという記憶。そのため、マンソン裂頭条虫の幼虫はその時に彼の体に入り込んだのではないかと推測されるそうだ。2012年には重慶市の女性の脳からも約10cmのマンソン裂頭条虫が見つかった。摘出手術を受けたものの手足の麻痺など後遺症に苦しんでいるという。

マンソン裂頭条虫はカエルやヘビの体内に寄生して終宿主のトリ、イヌ、ネコに食べられることを待ち、その腸に寄生するがもちろんヒトの体にも棲みついてしまう。その女性が「かつてはカエル鍋を好んで食べていた」と話している通り、ヘビやカエルを食べる風習のある国では特別な注意が必要であるようだ。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)