南アフリカ・ヨハネスブルクで記者会見する民主同盟(DA)のヘレン・ジル党首(当時、2014年2月3日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】南アフリカの最大野党・民主同盟(DA)は2日、植民地政策が同国に恩恵をもたらしたとツイッター(Twitter)に書き込んだ前党首のヘレン・ジル(Helen Zille)西ケープ(Western Cape)州首相について、懲罰審査を開始したことを明らかにした。

 ジル氏は先月、植民地政策によってきれいな水の供給などの恩恵がもたらされたとツイッターに投稿し、党内外から激しい批判を招いている。党を除名処分となる可能性もある。

 ジル氏は問題とされた投稿で、「植民地時代が残したものは負の遺産『だけ』だと主張している人たちに言いたい。わが国の独立した司法制度、交通インフラ、上下水道などについて考えてみるべきだ」と述べていた。

 DAのムシ・マイマネ(Mmusi Maimane)党首は、ケープタウン(Cape Town)で開いた記者会見でジル氏に対する懲罰審査を開始したと発表。「わが党は言論の自由の原則を支持するが、今回のケースは言論の自由とは関係ない。DAは社会的・経済的・民族的集団を問わず全ての南アフリカ人のために闘う」と述べた。

 ただ、マイマネ党首によれば党の内部調査が終了するまでは、ジル氏に対する党員資格停止などの処分は下さないという。

 2014年の総選挙で22%の票を獲得したDAは、「白人の政党」のイメージ払拭に取り組み、支持率が伸びつつあった。しかし、黒人有権者の支持を広げる試みは、ソーシャルメディア上で相次ぐスキャンダルで暗礁に乗り上げ、与党アフリカ民族会議(ANC)に代わって国政を担える政党として存在感を示せずにいる。
【翻訳編集】AFPBB News