集中力アップに効果あり? 指先で回すガジェット、Hand Spinnerをレビュー

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なんとなく手持無沙汰なとき、あるいは考え事をしているときに、無意識にペンを回したり爪を噛んだりしてしまうという人もいるのではないかと思います。ペン回しならともかく、人前で爪を噛むのはちょっとカッコ悪い。しかし手持無沙汰は解消したい。そんなときにスマートに使えるガジェット、Hand Spinnerを購入してみました。

欧米では昨年末から人気上昇中


このHand Spinner、Fidget Spinnerとも呼ばれており、先ほど書いた通り手持無沙汰を解消するためのもの(Fidgetは「そわそわする」「いじくりまわす」という意味の英単語)。いつ頃から出回り始めたのかは定かではありませんが、2016年末に欧米で人気が出たようです。Forbesでも昨年末に「2017年必携のオフィス・トイ」として紹介しています。

▲Googleトレンドをみると、今年に入ってから検索が急増しています。

どんな風に使うかというと、指ではじいて回すだけです。

▲2本の指で挟んだり、中指や人差し指の上で回します。

構造としては中心部にベアリングが埋め込まれており、これを中心にして回転するシンプルなもの。

▲使用するベアリングの品質と本体の材質で価格が変わるようです。

私は中国のGeekBuyingから10ドルで購入しましたが、この形のオリジナルはtorqbar。本家では$139以上する、そこそこの高級品です。おそらくベアリングの品質などが違うのでしょう。ハンドメイド製品のマーケットプレイス Etsyで検索すると、様々な材素・形状のHand Spinnerが出品されており、日本のAmazonでも購入可能です。

▲Etsyでは三角形(3枚羽)のものが多め [Image: Etsy]

上手く回すのは難しそうですが、実際に試してみると、すぐに慣れ、片手で簡単に回せるようになりました。

▲慣れれば手元を見なくても回せます。

机上では約3分ほど回り続けていました。高品位なものだと6分近く回るようです。

意外と音がうるさいFidget Cube


この手のガジェットとしては、他にも、昨年Kickstarterで大ヒットしたFidget Cubeがあります。サイコロ状の各面にスイッチやボールなどいじりたくなるものが付いているだけのもの。それだけのものなのですが、約15万人から$6,465,690(約7億2000万円)もの資金調達に成功しています。

大ヒットし、かつ単純な構造なので、こちらもコピー品が大量に出回っています。さぞかしいいものなのだろうと思いきや、実はそんなこともありません(個人の感想です)。

私が持っているのはKickstarterで出資したオリジナルですが、ボタンなどを弄ったときのパチパチという音が意外と大きく、自宅ならともかくオフィスなどで使うと不評を買いそうです。サイズも少し大きめなので、これを使うならストレスボールなどを握っていたほうが効果がありそうな気がします。もちろん、手が大きい人なら問題はないと思いますが。


手を動かすと学習効果が高まるという調査結果も


ペンを回したり、爪を噛んだりするのは集中できていない証拠と言われることもありますが、逆にこれらの行為によって集中力を高めている、集中しているときには自然とそのような行為を行うものだという研究もあるのだとか。

米国のビジネス情報誌 FAST COMPANYでは、ADD(注意欠陥障害)/ADHD(注意欠陥多動性障害)の専門家Roland Rotz博士とSarah D. Wright氏の「狩りで目の前の獲物だけに集中してしまうと茂みに隠れている猛獣に気が付かないなどの危険があり、(手を動かしたりそわそわしてしまうのは)1つのことに100%集中しないようにするため進化の過程で獲得した脳の機能だ」とする話を紹介しています。

また、BBCによると、2005年に英国で6歳〜8歳の子供を対象に行われた調査では、勉強中に手を動かしている子供のほうが学習効果が高かったとのこと。

一方、Hand SpinnerがADD/ADHDや自閉症の改善に効果があると記載している製品もありますが、この分野の十分な研究は行われてはおらず、実際に効果があるかどうかはわかってはいないようです。


2017年、日本でも流行るか?


片手が塞がるのでキーボードを打っているときには使えませんが、WEBサイトを読んだり、動画を観ているときには指に伝わる振動が心地よいこともあってついつい回してしまいます。音も出ないので、どこででも使えるのがメリットです。

欧米で流行ったものが後追いで日本に入ってくることは度々あります。今回のHand Spinnerも数か月後には日本でも流行っているかもしれません。

▲数年前に流行った、回り続けるコマと同じ雰囲気を感じます。