仏パリのレピュブリック広場で開かれた警官による中国人男性射殺に抗議するデモで、警官隊と対峙する参加者ら(2017年4月2日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フランス・パリ(Paris)で中国人男性(56)が警官に射殺された事件を受け、在仏中国人ら約6000人が2日、市内で抗議デモを行い、一部で治安部隊との小競り合いに発展した。先月26日に起きた事件後、パリでは同様の抗議デモが続いている。

 2日のデモは複数の在仏中国人協会が組織したもの。一部のデモ参加者がペットボトルや瓶、卵、果物などを投げ付け、警察が催涙ガスで応酬した。AFPの写真記者によると、衝突は1時間以上続いた。

 発端は3月26日、パリ北東部に住む中国人男性(56)が自宅アパートで警官らに射殺された事件。当局によると、5児の父親であるこの男性宅でもめ事が起きているようだとの通報を受けて警察が駆け付けたところ、男性がナイフで警官に切りつけ負傷させたため、別の警官が自衛のため発砲したという。

 しかし、死亡した男性の家族の主張は警察の説明と食い違っている。家族によれば、家庭内トラブルは起きておらず、近所の住民が叫び声が聞こえたと警察に通報した後、男性は警告もなく撃たれたという。

 警察は現在この事件を調査中だとしている。また中国政府は、仏政府に対し「在仏中国市民の安全と法的権利・利益の保障」を要求している。パリには推定約20万〜30万人の中国人が暮らしている。
【翻訳編集】AFPBB News