子どもと、かつて子どもだった大人たちに。この春「エリック・カール展 The Art of Eric Carle」がやってくる

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この春、『はらぺこあおむし』などの絵本の作者として知られるエリック・カールの展覧会が世田谷美術館で開催されます。いつ絵本を手にとっても彼の描くカラフルな世界は色あせることなく、時代や国境を越え世界中の子どもたちを魅了し続けています。代表作『はらぺこあおむし』が生まれたのが、およそ50年も前のことと聞くと驚きます。子どものころエリック・カールの絵本に夢中になった記憶がある人も、今やすっかり大人となり自分の子どもと一緒に同じ絵本のページをめくっているかもしれません。
エリック・カール、『うたがみえる きこえるよ』最終原画、1972年、エリック・カール絵本美術館 ©1973 Eric Carle
色の魔術師と言われるエリック・カールの手法は、鮮やかな色彩のコラージュにあり、大人になるとまた異なる視点からその美しさに気づくのではないでしょうか。今回の展覧会は、そんな彼の手仕事の魅力を、数々の原画にふれながら楽しむことができるというもの。
エリック・カール、『どこへいくの?ともだちにあいに!』最終原画、2000年、エリック・カール絵本美術館 ©2001 Eric Carle
彼がもっとも得意とした動物や昆虫たちを描いた作品はもちろんのこと、グリムやアンデルセン童話を描いたファンタジー世界の作品も展示され、総数約160点にものぼります。子どものころに何度も眺めたあの絵を原画で眺めてみると、色彩の鮮やかさも一層美しく、彼のつむぎだすカラフルな世界の魅力にあらためて引き込まれてしまうのではないでしょうか。また、エリック・カールが影響を受けたといわれるパウル・クレーや、親交のあったレオ・レオニなどの作品の展示もあり、アーティストとしての全体像にもスポットライトが当てられているのも興味深い点です。
ひとりでゆっくりと足を運び、子どものときを思い出しながら、懐かしい気持ちと新しい感動との発見を楽しんでみたいと思います。もちろん、子どもと一緒のお出かけにもぴったりな展覧会です。
エリック・カール、『はらぺこあおむし』別図原画(未出版)、1989年、エリック・カール絵本美術館 ©1969 and 1987 Eric Carle

[エリック・カール展 The Art of Eric Carle]
会期:2017年4月22日(土)〜7月2日(日) ※毎週月曜日休館。ただし5月1日(月)は開館
開館時間:10:00〜18:00 ※最終入館は17:30まで
会場:世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)