ドル・円為替、4月3日の動きとポイントは

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新年度が幕を開けた。ドルは売りからのスタートとなっている。(すべて日本時間)9:20段階で最安値は1ドル111円14銭をつけた。円が強いというよりも、今のタイミングではドル買いはリスクが大きいというのが市場の見方である。

 まずは注目を集めているアメリカの利上げ問題。こちらは期待されていたほど利上げのペースは上がらないのではないかという意見が強くなってきた。この一つを見てもドル売りの傾向になることが懸念される。

 続いてアメリカの外交問題がある。北朝鮮への対応に関して強硬な姿勢を貫いているが、この地政学リスクがドル売りにやや拍車をかけている。週末の米中首脳会議で方向性がどう決まるのかが重要だ。ここで不安感が幾分解消されるはずである。

 さらにアメリカの貿易問題がある。こちらもまずは中国との対話を見守る必要があるだろう。日本とは4月18日からの日米経済対話を控えている。アメリカの保護主義に対してどう対応していくのかに注目が集まる。このようにさまざまな問題を抱えているアメリカ。しかもそれを引っ張っているリーダー・トランプ大統領に対しての不信感がぬぐいきれずドル買いはリスキーになっているのだ。

 本日のドル円の為替相場に影響を及ぼすアメリカの指標は、22:45に製造業PMI確定値、23:00に毎月最初の営業日に発表されるISM製造業景況指数、建設支出。さらに23:30以降には連銀総裁のコメントが続々と発表となる。23:30にはダドリー・ニューヨーク連銀総裁、明けて4月4日の4:00にはハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、6:00にはラッカー・リッチモンド連銀総裁。一番の注目は毎月のことだが、ISM製造業景況指数だろう。はたしてアメリカの景気は拡大しているのか、後退しているのか、一つの見極めになる。

 週末には米中首脳会議の他、雇用統計指数の発表など重要イベントがあるが、そこまでにどのような為替変動があるのか。安易に円高と決めつけていくのは危険であろう。