マイアミ・オープン11年ぶり3度目の優勝を飾ったロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】

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ストレート勝ちで宿敵ナダルに今季3戦全勝、全盛期級Vを世界が続々速報

 男子テニスのマイアミ・オープンは2日(日本時間3日)、シングルス決勝が行われ、第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-3、6-4のストレートで下し、11年ぶり3度目の優勝を飾った。各国メディアは通算37度目のレジェンド対決を制したフェデラーについて「史上最強の称号を強固なものにした」などと絶賛している。

 35歳のフェデラーは今季3勝目で通算91勝目を挙げた。米スポーツ専門テレビ局ESPN電子版は「マイアミ・オープンの王者ロジャー・フェデラーは史上最高の称号を強固なものにした」と特集した。

 昨季まで34戦でナダル23勝、フェデラー11勝と対戦成績で水をあけられていた天敵相手に今季は1月全豪オープンの復活V以降、3戦3勝と圧倒的な強さを見せている。

 強敵ナダル相手に今季示した強さで、史上最強の座は揺るぎないものになったという。

「23対14という戦績は突如一方的に見えなくなった。そして、“史上最高”の議論はそこまで困難なものではなくなった。特に今季の推移によって、だ」

 と記事では報じられ、35歳にして再び上昇曲線を描き始めたベテランを評価している。

06年以来の序盤快進撃「信じられない!」「11年後に再び人々を愕然とさせた」

 地元紙「ワシントン・ポスト」電子版は「ロジャー・フェデラーは2017年を支配し続ける。ラファエル・ナダル相手にまたしても勝利」と特集している。

 昨季、膝の故障で終盤戦欠場したフェデラーがマイアミ・オープンでの優勝で2017年の戦績が19勝1敗になった完全復活劇を紹介している。

 スポーツ専門テレビ局「FOXスポーツ」電子版は「信じられない! ロジャー・フェデラーがまた優勝。2006年シーズン以来の最高のスタート」と特集。全豪オープンとマスターズの2大会をすでに制覇したフェデラーだが、今季序盤でビッグタイトルをここまで手にしたのは、24歳だった06年にさかのぼることになるという。

「11年後に、フェデラーは再び人々を愕然とさせた」と称賛されている。

 英公共放送BBC電子版は「マイアミ・オープン。ロジャー・フェデラーはラファエル・ナダルを撃破し、素晴らしいシーズンの滑り出しを継続」とレポート。オーストラリア地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」電子版も「ロジャー・フェデラーがマイアミ・オープン決勝でラファエル・ナダルをストレートで下す」と速報している。

 35歳にして再び全盛期のような強さを示しているフェデラー。衰えを知らない躍動は、世界に巨大な衝撃を与えている。