追走トーナメント決勝の様子。左は2位松川、右は1位の横井

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ドリフト競技の最高峰「D1グランプリ」の第2戦が、4月2日(日)東京・お台場の特設コースで行われ、D-MAXの横井昌志が2014年のエビス戦以来の勝利を手にした。2位には広島トヨタの松川和也、3位に前日の開幕戦で優勝した藤野秀之(WISTERIA TOYO TIRES)が入った。

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前日の小雨まじりの寒いコンディションとはうってかわって、この日は快晴。午後から行われた単走決勝は、S15シルビアを駆る田中省巳が1本目で99.54をマーク。2位の横井昌志に対して0.48引き離して勝利した。勝利した田中は「朝の練習から凄く良くて、横井さんと手塚さんの調子が良さそうだったけれど、今日はなんとしても単走トップを取りたかった。それが有言実行できて嬉しい。シリーズを通して単走ポイントのチャンピオンを採るべくこれからも頑張る」と喜びを語った。

午後3時頃から開始した追走トーナメントは、今村陽一や藤野秀之といったベテラン勢を圧倒。特に藤野との一戦は、スタートダッシュに秀でる藤野に対して、ピタリと付く好走を魅せた。決勝戦は、松川が駆る700馬力のAE86に対して、950馬力のS15と、マシンの差を見せつけて勝利した。勝利した横井は会見で「昨日はちょっとした差で負けてしまったけれど、シリーズにどんどん絡んでいけるよう気合入れて走った。冬の間、課題としてスタートとストレートが遅れないようにと練習した。藤野さんとの追走準決勝はフライングをしてしまったけれど、とにかくスタートを決めたかった」と語り「次の筑波戦は、昨年表彰台に上がった場所。いい流れのまま、つなげていきたい」と語った。一方、2位の松川は「今回、決勝まで運もあったけれど上手く行けた。乗り出しから調子がよかった。今年はマシンが良く楽しみだし、チームも頑張ってくれているし、これからも頑張っていきたい」と話した。

いっぽう、開幕戦は優勝、二戦目3位の藤野は「昨日は調子がいい形で優勝できて、今日も優勝を狙っていた。でも2人にやられてしまった。そこをバネに次は負けないと思っているし、トップを狙っていきたい。次戦から車種はそのままだけれど、ハイパワーなニューマシンになる。筑波は勝ちに行く」と悔しさをにじませていた。

会場は好天ということもあり、大勢の観客が来場。特に家族連れの姿が目立ち、小さな子どもがレース車両を観察したり、出展ブースエリアで楽しんでいた。特に、スーパーカーの試乗ブースでは、多くの方で終日賑わいをみせていた。

2017年シーズンのD1グランプリ、次戦は6月24日(土)と25日(日)、筑波サーキットで行われる。【ウォーカープラス編集部】