ストII、AKIRA、トミカなど30~40代の男性狙いのトヨタのCM、"職権乱用"してまで作った本気のクオリティ

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トヨタ自動車が3月24日、SUV「C-HR」のテレビCMを公開した。

ミニカーの王様「トミカ」、大人気格闘ゲーム「ストリートファイター2」(スト2)、名作漫画である「北斗の拳」と「AKIRA」を舞台にSUVが疾走する。

すべて今回のために作られた作品で、男心を狙い撃ちした目頭が熱くなる内容だ。

すでにWEB上でのシリーズ再生総数は350万回を超え、話題を呼んでいる。

制作の狙いについて取材した。

「大人になった少年たちの夢」

CMは「大人になった少年たちの夢」をテーマに、30〜40代の男性をターゲットに制作。

彼らが子供のころに夢中になり、かつ世界的にも認知度が高いコンテンツを選び、「本気で遊び尽くす」ことを目指した。

BGMは、QUEENの「KEEP YOURSELF ALIVE」。

C-HRはリアルな走行場面から男児の手によって空を飛び、スト2で懐かしのキャラクターに車体を洗ってもらうと、北斗の拳とAKIRAの世界に飛び込んで一気に駆け抜ける。

原哲夫氏が半年かけて執筆

トミカは既製品を基に、特製の車両とコースを制作。

アーティストの監修を経て、高さ5メートルのタワーの部品は約4000個。組み立ては15時間にも及んでいるという。

これは現代のトミカっ子が観ても楽しいのではないだろうか。

スト2もカプコンの特別協力によって実現。

リュウの必殺技・昇竜拳(しょうりゅうけん)や女性キャラの春麗(チュンリー)が洗車に励むが、これはゲームでボーナスステージだった車両破壊シーンを模しており、ファンの心をくすぐる演出だ。

往時の破壊対象がトヨタのクラウンっぽい車体だっただけに、丁寧に洗う姿には感慨深いものがある。

ゲームキャラクターたちも大人の階段を上ったのかもしれない。

オリジナル漫画は「北斗の拳」の作者・原哲夫氏が、半年も掛けて執筆した力作だ。

力強く書き込まれたキャラが立体的に切り出されて、生き生きと動く。

最終戦争中という世界観に違和感なくC-HRが溶け込むあたりに、書き下ろしの凄さを感じる。

2020年東京五輪を予想したと言われた漫画「AKIRA」。

作者の大友克洋氏の監督により、ネオンがきらめく劇中の舞台・NEO TOKYOを疾走する。

冒頭の画面右端には新国立競技場のライトも。ニクい演出が目を引く。

究極の職権乱用

同社は今回のCMについて「究極の職権乱用」と表現している。

男の子の空想を、これほど贅沢に実現できるなんて本当に羨ましい限りだ。

それぞれの原作にコアなファンが多いだけに賛否両論はあるが、純粋にその豪華さを楽しんでよいCMだろう。

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