Doctors Me(ドクターズミー)- 男性が朝に性欲が強くなるのはなぜ?男女で違う性欲事情を徹底比較!

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男性と女性は体のつくりなども大きく違いますが、実は性欲のメカニズムも違いがあります。

時間帯や時期、場面によって性欲の現われ方に変化があるようですが、本当なのでしょうか?

今回は性欲のメカニズム、男女別の違い、男性と女性の性欲の違いをうまく乗り越える方法などを医師に解説していただきました。

性欲のメカニズム


脳の真ん中にある視床下部という部分が性欲の中枢と言われています。

視床下部は食欲など本能的行動や自律神経をつかさどる古い脳であり、大脳皮質から情報を受け、下垂体にホルモンを出す指令を出したり、生殖器を変化させたりします。

動物には繁殖期がありますが、人間にははっきりした繁殖期はありません。視覚、触覚、嗅覚などの五感から取り入れた情報が大脳皮質を通して視床下部に働きかけ、性欲が生じます。

また、女性、男性ホルモンの状態も視床下部に影響し性欲を変化させます。

男女別の違い


■ 男性
視覚による刺激から性欲が高まる傾向が強いと言われています。

■ 女性
男性と違い、視覚だけでは性欲を引き起こされにくく、雰囲気や環境に左右されやすいと言われてます。

時間帯による性欲の変化


性欲を引き起こすのに重要なホルモンに「テストステロン」が挙げられます。

「テストス」とは睾丸のことで、テストステロンは主に睾丸で作られますが、女性でも副腎や卵巣でわずかに作られます。

女性は月単位で、月経周期に合わせて性欲が変化するのに対し、男性は日単位での変動があります。

時間帯別テストステロンの変動


■ 朝
血中テストステロンは朝に最も多く、男性は朝に最も性欲が高くなると言われています。

■ 昼
昼には血中テストステロンは半減してしまいます。仕事をする時間には最適とも考えられます。

■ 夜
夜は一日のうちテストステロンが最も少なくなり、男性は非常にリラックスした状態になると言われております。

時期による性欲の変化


男性


男性の性欲は10月や11月に高くなり、テストステロンや精子産生能力も高くなり、逆に3月や4月には低下するとされており、日照量の変化とも関係するのではないかと言われています。

海外では、強い光を出すボックスに入ることで性欲を高める治療も試されています。

女性


排卵期前後に最も性欲が高くなるとされており、妊娠の確率を高めるために合理的と言えます。

《参考》
・pubmed

性欲異常によって懸念される疾患


性欲がありすぎる


性欲が過剰で自分で抑えきれず、犯罪行為に結びついたり、飲酒によって抑制が外れてセクハラ行為をしてしまったり、生活に支障が出る場合もありますが、性欲を直接的に抑えるような治療はありません。

ただ、躁病、認知症などでは、性欲にブレーキをかけることができなくなり、性欲亢進が見られることがあります。

元の病気を治療することで性欲を抑え、迷惑行動を防ぐことができるかもしれません。

■ 海外における治療
韓国、ドイツ、カナダ、アメリカの一部の州などでは、小児性欲など異常な性欲を持つ者に対する治療として、テストステロンを減少させるような作用のある薬を投与して、化学的去勢を行うことがあります。

性欲が無さすぎる


性欲には個人差が大きいですし、心配事があったり体調が悪いと性欲は起こりにくくなります。

うつ病では性欲が減ることが知られており、うつ病の治療によって性欲も回復します。

男性と女性の性欲の違いをうまく乗り越えるには


男女差もさることながら、重要なのは今目の前にいる相手との関係です。

男性は朝に性欲が高くなる傾向があると言っても、自分のパートナーがそうとは限りませんし、毎朝性欲が高くなるわけでもありません。

相手と自分の性欲には差があることを理解し、自分の要求を伝えつつ、相手の望まないことを強要しない、思いやりのある態度が重要と思われます。

最後に医師から一言


性欲は自然な人間の欲求ですが、食欲や睡眠欲に比べて秘められるべきとされており、性欲について悩みがあっても打ち明けにくかったり、相談する相手がいなかったりします。

医学的にも研究が進んでいるとは言えず、治療法が簡単に手に入ることも少ないですが、性欲について悩みがあるようでしたら、心療内科などでの相談をお勧めします。

(監修:Doctors Me 医師)