8年ぶりにカムバックしたマイケル
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 米FOXで2005年に放送を開始し、日本でも爆発的な人気を獲得した海外ドラマ「プリズン・ブレイク」。シーズン4で完結したはずの本作が、約8年ぶりに電撃復活。主人公のマイケルを演じたウェントワース・ミラーがカムバックの理由について語った。

 本シリーズ最大のテーマは、兄弟愛。シーズン1は無実の罪で死刑宣告された兄リンカーン(ドミニク・パーセル)を刑務所から救い出すため、弟マイケルが自ら刑務所に収監され脱獄を企てる設定でスタートしたが、シーズン5ではいきなり兄弟の絆が試される事態に陥る。「リンカーンはマイケルが死んだと思っている。さらに、マイケルは死を偽装していた間、悪いことだってしてきた。リンカーンやほかのキャラクターたちが彼に再会した時、まず最初に“現在のマイケルは善人なのか?”という疑問が頭に浮かぶんだ」。

 シーズン5の主な舞台は中東イエメン。刑務所からの脱獄に加え国からの脱出という、格段にスケール・アップした物語が繰り広げられる。「舞台を移したことは、物語の危険の度合いを高める効果があったと思う。新シーズンで僕らが描くキャンバスはグローバルなんだ。国際的な要素は、世界中のファンに対する感謝の気持ちの表れであり、僕にとって重要な変化だった」。

 ミラーは、本シリーズの出演をきっかけに大ブレイク。米エンターテインメント・ウィークリー誌が選ぶ「最もセクシーな男性」や英コスモポリタン誌が選ぶ 「最も魅力的な男性」の一人に選ばれるなど、米テレビ界屈指のイケメンの名を欲しいままにした。2010年はストレスによる過食症で激太りしていたが、現在はシリーズ当初の精悍なルックスを取り戻している。そんな彼も体力面では老いを感じる瞬間があったそうだ。「僕はシーズン1を撮影していた頃に比べて10年以上年を取った。新シーズンでは実年齢と同じ44歳の男としてマイケル・スコフィールドを演じた。僕にとってこの役は、精神的にも身体的にも挑戦だった。1日の撮影を終えるとぐったりしていたよ。ドラマを観てもらえればわかると思うけど、誰もが自分たちの110%の力を作品に込めていた。この作品をとても誇らしく思っているよ」。

 マイケルはIQ200に迫る天才という設定だが、ミラー自身も負けず劣らずのインテリ。弁護士一家に育ち、東大以上の偏差値を誇る名門プリンストン大で英文学を専攻。物語を書く趣味が高じて、ミア・ワシコウスカ主演の映画『イノセント・ガーデン』(2013)、ケイト・ベッキンセール主演『ザ・ディサポイントメンツ・ルーム(原題) / The Disappointments Room』(2016)の脚本を担当。俳優業を引退して、裏方に転身すると報じられたこともあった。「物語を書くことが楽しくて、演技から半分引退していた時期があった。でも長い時間働いて、価値ある作品を生み出そうとするキャストとスタッフたちが恋しくなったんだ。自宅の居間に一人きりで脚本を書いていたって、チームで仕事をしていた頃の一体感は手に入らない。彼らともう一度繋がりたくて、演技の世界に戻ったんだ」。そう語る彼の瞳からは、迷いが消えていた。(文:田嶋真理)

「プリズン・ブレイク シーズン5」は4月10日より毎週夜21時〜22時(4月17日は21時〜21時55分)、FOXチャンネルにて放送