脳性麻痺の息子と初めてダンスをした母(出典:https://www.thesun.co.uk)

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その母親にとって、限られた命の中で必死に生きている最愛の息子とのダンスは一生の思い出となった。脳性麻痺を患う13歳の息子のために継父が特別に手作りしたハーネスをつけて、新しい家族となった3人が結婚式でダンスをした姿に会場は涙に包まれた。『ITV News』や『The Sun』が伝えている。

英サマーセット州イルミンスターに住むジョー・アトリルさんは、このほど新しい伴侶マーティンさんと結婚式を挙げた。披露宴会場でマーティンさんは、ジョーさんの息子アレックス・ディターレ君(13歳)のために特別に作ったハーネスを用いてアレックス君を抱え、英バンド・コールドプレイの楽曲「Yellow」が流れる中でジョーさんとダンスを踊った。「Yellow」はアレックス君が赤ちゃんの頃に、ジョーさんがよく歌って聞かせていたという思い出の曲だった。

実はこのダンス、ジョーさんにはサプライズだった。アレックス君とジョーさんの絆がとても深いことを知っていたマーティンさんは、結婚式の日にジョーさんを喜ばせようと何時間もかけてアレックス君のためのハーネスを手作りしていたのだ。

「インターネットで見つけたのですがアレックスには合わないとわかって、それならば自分で作ろうと。材料を揃えて2階の空き部屋に隠しながら作成しました。何週間もかかりましたが、でもその甲斐は十分にあったと言えます。ジョーのリアクションは素晴らしく、3人でしたダンスは一生の素晴らしい思い出となりました」とマーティンさんは話している。その瞬間、周りを見るとみな泣いていたそうだ。

24時間介護が必要なアレックス君と初めてダンスをしたジョーさんの目にも涙が溢れた。後に『ITV West Country』のインタビューで、ジョーさんはこのように語っている。

「正直この5年間、私は息子を失うかも知れないと思って生きてきました。そんな息子が生きていてくれて、一緒に結婚式に出席できたことは私にとって何よりの幸せです。息子と一緒にダンスができたことは人生で最高の出来事でした。」

結婚式に参加したシンガーのジェイミー・マシアスさんが感動的なこの動画を投稿すると、たちまち拡散し80万回以上の閲覧数となった。

アレックス君を日々介護しているスタッフのジョージア・ロングマンさんは現在、オンライン募金サイト「GoFundMe」にアカウントを設置し、家族3人を「ディズニーランド・リゾート・パリ」に連れて行ってあげたいと寄付を呼びかけている。なお昨年もアレックス君に3,000ポンド(約42万円)以上の寄付が集まり、家族は2,500ポンド(約35万円)の特別な3輪車を購入することができたそうだ。

ジョージアさんは「ジョーさんはこれまで多くの寄付イベントに参加してきました。いつも懸命に頑張っている彼女のためにも、家族でディズニーランドに行くことができれば、きっといい思い出作りができると思います」と話している。

出典:https://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)